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これからのジャズボーカル・レッスン/ジャズ・ソルフェージュを学ぶべき! [チャールストン倶楽部]

こんにちわ。最近「ジャズ・ボーカル・レッスン」へのお問い合せが急増しました。というか「プログが書きまくってるから当り前やないか!」と言われれば,全くそうなんですが…。

実際の僕の担当レッスンは,「ジャズピアノ」が大半で,時々「弾き語り」,極僅かなヒトが「ボーカル専門」という配分でしたが,にわか人気(?)に乗じ,俄然「ヤル気」が出てきました!

と言っても「頑張って募集しまくろう!」という意味ではなく,中途で放置していた独自の「ジャズボーカル・メソード」を推進しようという発奮心(?)です。

きっかけは最近ブログで書き連ねている「クラシック声楽習得者対象」の「クラシック発声によるジャズ・ボーカル・レッスン」を始めた事。

僕が主宰する大阪梅田にあるKImball Piano Salonの「ジャズボーカル科」には「Lounge Jazz」と「Modern Swing」の二系統のコースがあります。
 (ホームページでは未公開)。http://www016.upp.so-net.ne.jp/kimball

前者は「1950年代スタイルのモダンジャズ様式」で「マイクを活用したブルース発声による黒人音楽」。

後者は「1930年代のスゥイングジャズ様式で「マイクを使わないクラシック発声」によるものです。

前者のレッスンは割合に経験があり大丈夫なのですが問題は後者。

何度も書きましたが「クラシック発声によるジャズ/ポピュラー」は珍しい話しではなく,1930年代頃迄の欧米では普通のスタイルで,ルース・エディティング他が沢山の録音を遺しています。

ところが今時のプロ/アマ・クラシック声楽家が「挑戦」又は「アルバイト」したジャズ/ポピュラーは何とも「安請合いな代物」で聴けたものではありません。


これはチェロなりピアノが「弾けない」からではなく,偏に「ジャズの音感欠如」が露呈するからです。故にジャズピアニストが伴奏に対し,メロディーパートだけ水と油の如く融け合わず浮いてしまう,という事態に陥ります。

クラシック声楽家がジャズをやる場合,下記三点の問題が生じます。

a, ジャズ・リズムやフレージングのテクニックがない( リズムが取れない)。
b,ジャズ・ハーモニーやスケールの知識や感覚がない。
c, 英語に適した発声ができない。

尤もこれはクラシック声楽家に限らず,通常のジャズボーカル(Lounge Jazz)コースも方にもピアノの方にも相当する話し。

クラシック声楽家がやっても「ジャズ」にならないのは,「クラシック発声」が悪い訳ではなく「ジャズ音感」がないから。逆に言えば「ジャズ音感」を修得すれば,クラシック発声でも「ジャズ」になるという理屈。

よく考えてみれば「ジャズ音感」が欠落しているのは「ブルース唱法」の方やジャズピアノを学ばれる方にも共通の欠点。

正直な所,「ライブをやってます」とかいえピアノやサックス奏者も,速弾きでバラバラ弾くから,それなりに格好は付きますが,スローテンポで音階なりを弾かせると,実は「スウィング」かできてない事がバレる訳です。

問題は「如何にしてジャズ音感を培のか?」という点です。

僕が15年前に日本でジャズ教育を始めた頃,そんな話しをすると「外人には歌舞伎はできません。だから日本人にもジャズはできません」とか「アメリカに住んで,毎日,ジャズを聴けばいい」みたいな事をいうジャズ・オヤジがいるので「バカではないか!」と驚いた経験があります。

そんな事でジャズができるのならば,アメリカ人全員がジャズを出来る筈です。

僕がやりたい事は「ジャズ訛を猿真似する」事ではなく,アメリカン・ジャズメンを相手してさえ「ここは,こうするべきだ」と確証を持って断言できる「ジャズの根本原理」の解明と修得です。

「ジャズ・フレーズは,どうやって成立しているのか?」
「ジャズ・リズムやハーモニーは,どういう構築になっているのか?」
「何故,日本人の英語はカタカナに聴こえるのか?」

等を解明し,「技術」として自在に操れるようにしたい訳です。

はっきり言って,ジャズは「感性」だけでできるものではありません!
「技術習得」が絶対に必要です。

「技術」とは「指を動かす」とか「大声を出す」のみならず,「ジャズビートを読み再現する」とか「ジャズ・ハーモニーの構造を捉える」等の聴覚や知覚によって為される事も沢山あります。

ジャズは(レッスンに行く,という意味ではありませんが)「勉強」しない限り,
絶対にできるようになりません。

「英語は勉強してはならない」などという本がベストセラーらしいですが,
そんな本を幾ら読んでも「絶対に英語ができるようにならない」事は確実です!

英語は勉強しないと絶対にできるようになりません。
何故ならばアメリカ人でさえ相当の勉強をしている訳ですから。

ましてや日本人は英語にしろジャズにしろ,相当「勉強」しないと全く「理解」できないし,できるようにはなりません。

蛇足ながら「セロニアス・モンクやジョン・コルトレーンを理解する感性がない」など尤もらしい顔で著述する「ジャズ評論家」がいますが,モンクを理解できないのでなく,ピル・エバンスやソニー・ロリンズならば「理解」できていると「勘違い」しているだけの話しでしょう。

という訳で今後はボーカルコースといえど,「歌」だけでなく,いわば「ソルフェージュ」を充実させようと考えております。

ちなみに「ソルフェージュ」と言ってもクラシックの初歩教育で使われる同名の不細工な本でも,「ジャズ理論書〜問題集」の類いでもありません。

僕はピアノ教育でいえば「ハノン」や「ツェルニー」の類いは使いません,特に「ツェルニー」は「禁止」しています。

ツェルニーというヒトは「フレージングの感性(=技術)」が欠如しており,不自然な音楽しか作れず,よってこれを弾くと「不自然な奏法」を強いる事になり,音感と奏法の発育に悪影響を及ぼすからです。

それに対しバッハやモーッアルト,バルトーク,三善晃等の初心者向け曲集のフレージングの自然且深い!正しいフレージングで弾けば自ずと「正しい奏法」が習得できます。

或は僕自身は相当「理論的」にジャズを捉えるヒトですが,生徒さんには「ジャズ理論問題集」の類いは全くやらせません。全然やらないから,生徒さんによっては不安になって「問題集」を自習するそうですが,これは時間の無駄。

音を楽譜にして書きまくる事と,楽譜を音にする事,音から次の音を創る事が肝要。

基本的なコードをピアノで弾き,オルタードやコンビネーション・ディミニッシュ等のスケールを歌う,コードの上にディミニッシュを乗せる,更にディミニッシュの各音の半音したからのアプローチノートを歌わすetc,

ジャズ・ソルフェージュ,縮めて「ジャズフェージュ」を提唱し始めた今日この頃です。

という訳で今回のリンクは三上クニ氏著/ニューヨーク・スタイル・ジャズピアノ教本。

確か1993年頃に購入して以来,僕はかれこれ18年もこの本を独習してきました。「バリー・ハリス・メソード」。よくあるバークリー的なメソードとは根本的に濃なる発想の本。これ「ジャズフェージュにも使えます」


ニューヨーク・スタイル ジャズピアノ教本(1)

ニューヨーク・スタイル ジャズピアノ教本(1)

  • 作者: 三上 クニ
  • 出版社/メーカー: 全音楽譜出版社
  • 発売日: 2007/01/26
  • メディア: 楽譜



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コメント 4

えつ

こんにちは。
私はクラッシックの歌手です。
しかしクラッシックをやりながら何かしっくりこない。。。
最近ジャズを歌い始めました。ジャズの先生に見てもらっています。もちろんマイクを使った歌唱ですが。もともとミュージカルやガーシュインの曲が好きなので楽しくて仕方ありません。
行く行くはどうにか自分のクラッシック発声と結び付けれないかと思っています。でネットで調べていたところ、わーこれだと!
でも大阪なんですね。
東京の方でこのようなことを指導してくださる先生がいればいいなと思います。
by えつ (2011-11-16 14:35) 

kf-jazzy

こんにちわ,えつさん。レスが遅くなって失礼しました。
実はコメントのチェックを全然して来なかったのです。

おっそうでしたか! 大阪ならば,それこそ講師でもお願いしてた所でした。私も二年程前迄は東京でもレッスンしてましたが,現在は隠遁生活(?)として大阪にこもったままです。

うーん東京と大阪とでは比較にならない位に講師の数も生徒の数も違いますから,それこそ東京ならば良い先生もおられるでしょう。

調べれば調べる程,ガーシュインみたいな音楽が「ジャズ」になっていった,というかポピュラー音楽が現在のような形になったのは偶々ともいえなくもなく,或はクラシック音楽のまま「ポピュラー音楽」ができた可能性も全くなかった,とはいえない訳で,1930年代の「クラシック発声によるジャズ」はとってもいいなと感じます。

まだページを作ってはいませんが,私が主宰する「チャールストン倶楽部」では,この音楽もドンドン紹介する予定ですし,東京の方とのリンクもガンガン張りますので,宜しければ一度お目と押し下さい。

http://charleston.cafe.coocan.jp
by kf-jazzy (2012-07-04 19:24) 

aki

ソルフェージュは最初はなかなか面白味がなかったのですが、練習すればするほど楽しくなってきました。
やっぱり何事も勉強するって大事ですね。
by aki (2014-04-25 21:46) 

kf-jazzy

akiさま、返信が遅くなりました。ソルフェージュの面白さが分かりましたか!基礎ほど深いですし、追求する程に面白くなってきますよね。尤も僕自身は、英才教育とは程遠い環境で育った事もあり、人並みに音楽学校を受験しようと思うと、これがもう全然できなくてとっても惨めな思いをしました。かと言って、おかしなもので、駄目だったとか、苦手だった事こそ、案外に人並みにできるようになると勢いづいて、むしろ人よりできるようになる、というのがよくある話ですね。これは、懇意にしている「吉本新喜劇」の師匠と茶のみ話をした時に教えて頂いたのですが「器用な奴はアカン」と。不器用な(私の事です)者が精進した時に「美」が生まれる訳でして、どうもaiさまも頑張って下さいませ!
by kf-jazzy (2015-05-28 23:14) 

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