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「作曲のトレーニング」で「音楽理論」をも習得する「エバンス・メソッド」 [Lee Evans Society]

昨日は「エバンス・メソッド」の三教科の一つである「ソルフェージュ」の為の教材,
国内版「ラーン&クリエイト三巻/楽譜を書く」についてお話しました。

この本の目的は「自分がイメージする音を楽譜として書き現わす能力」
を開発する事にありますが,米国版の原題「learn to Compose and Notet Music」
が示すように,「作曲法」の教材でもあります。

尤も「ジャズピアノの勉強と作曲とどう関係あんねん?」と疑問を持たれたかも知れませんね。

という訳で今日は「エバンス・メソッド」において「楽譜を書く」能力や「作曲する」能力が
重視される理由を書いてみましょう。

★「エバンス・メソッド」に「理論の本」がない訳

ところで最近「エバンス・メソッドには理論(楽典)の本はないのですか?」
というご質問を頂きます。

結論としては「ない」とも言えますし「ある」ともいえます。

但し「音楽理論の本」はありません。何故ないのか?

ジャズに限らず,クラシックにせよブルースにせよ,
「理論が分かってない」と本当にはできません。

クラシック系の人で「即興はできないが,楽譜の通りは弾けます」
という人がいますが,では今弾いている和音がドミナントなのかサブドミナントなのか?
或はドミナントとすればどの和音で「解決(Dominat Motion)するのか?
という事がきちんと説明できないのであれば,
実は「楽譜の内容」は全く理解できておらず,
単に「機械的な鍵盤を叩き」つつ適当なシナを付けているだけの
いわば「鍵盤の指体操」に過ぎず,本来の意味での「演奏」ができている訳ではありません。

もし英語の本を,意味が分からず「ふりがな」だけで「朗読」できたとして,
その本が「読めた」とはいえないのと同様です。

つまり「音楽理論」の理解なくして,クラシックやジャズの「演奏」は不可能なのです。

かように「理論」は大切。にも関わらず何故「エバンス・メソッド」には
「音楽理論(楽典)の本」がないのか?


★生産性が伴わない「理論の勉強」は無駄

僕は自分の生徒には「音楽理論(楽典)の本」の習得は全く薦めません。
かと言って禁じるほどでもないので,日本的意味での「マジメ」な生徒さんによっては,
自主的に「理論の勉強」をする方がおられます。

だけども「理論書」の問題を沢山解いたとて,
単に「理論書の問題を解く」事に強くなるだけで,
実際に「理論に強くなった」訳ではありません。

これは「ハノン」を熱心に練習したとて,
単に「ハノンが上手になるだけ」であり,
「ピアノ技術」が身に付いた訳ではない,という事です。

その辺りの考え方から「エバンス・メソッド」には「理論(楽典)の本」そのものはありません。
ではどうやって「理論」を勉強すべきなのか?


★「楽譜に書いて作曲する」=「最良の理論習得法」

「理論は必要」だが「理論書は不要」と言われても釈然としないかも知れませんが,
実になる「理論」は「理論の問題集」の○×ではなく,何らかの生産性を伴ってこそ,
漸くできるものだ,という事を覚えておいて下さい。

実は「エバンス・メソッド」にも「音楽理論の本」こそありませんが,
では「作曲のトレーニング」である国内版「ラーン&クリエイト」ブック1があります。


本書を通じ「楽譜に書き付ける」能力を養う,という事は昨日お話した通りですが,
もう一つの目標は「作曲をする」があります。

これも厳密に言えば「作曲の勉強」ではなく,
「作曲できるようになるトレーニング」という事になります。

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これも本書の最初の方の一ページですが(ちなみに国内版は日本語),
作曲の方法として「モチーフ」と呼ばれる音楽の断片を組み合わせていく,
という事を教えています。

一つの曲をフレーズを「作曲」事で自然と色々な「音楽理論」を学べる

実はここに本書が「実践を伴う理論書」だといえるのは,作曲をする為には,
先ずは五線紙にイメージしたフレーズを書付る能力が必要となります。

又,調合や音符について分かって置かないと五線紙に書きつけれません。

或は「コード進行」や旋律のアプローチ音等が理解できていないと,
具体的な作曲には進めれません。

という訳で「作曲」をする事で,必然的に色々な「音楽理論」を
自然と覚えていきます。

且,こうして覚えた「理論」は「使える理論」なのです。
だから「エバンス・メソッド」では「作曲の本」がこうして
「音楽理論」を兼ねてしまう訳です。

尤も「作曲とジャズピアノとどう関係あるねん」というご質問に答える
必要性がありますね。

おっと時間がきました。よって「作曲とジャズの関係」について
お話させて頂きましょう。

Kimball Piano Salon 代表 藤井一成

http://www016.upp.so-net.ne.jp/kimball 


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