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クラシックの楽譜が本当に読めればジャズ即興なぞ容易い,というピアノメソッド1 [レッスン]

「どうすれば即興演奏はでますか?」という質問をしばし頂きます。
僕が「ジャズピアノ講師」だからでしょう。

僕については「クラシック出身」のように誤解される方もおられますが,
音楽への目覚めがクラシックだった事,
出身音大がクラシック系だった事,
自宅ではバッハ以外弾かない事を除けば,
僕は「ジャズピアノ」の人。

だから「即興」なんて,このブログを書くが如く,
何という苦労もなく出来てしまいます。

ご希望とあればキース・ジャレットなみに
「一時間の完全即興演奏」でもご披露できますが,
キースと圧倒的に違い,僕のは場合,
このブログの如く,一時間位やっても意味があるのは
精々三分くらい,という単にダラダラしているだけ,
というなかなか深刻な問題が存在するのですが…(汗)。

つまりジャズに限らず,ロックやポップスの人間からすれば
そもそも「演奏」とは基本的に「即興」な訳で,
「即興ができますか?」なんて質問は来ません。

「どうすれば楽譜がスラスラと読めるようになりますか?」
なんて質問は来るんですけどね。

ちなみに「ジャズピアニスト」には「楽譜をスラスラ読む」派と
「楽譜はパッと読めない」派とに分かれます。

僕自身はクラシック・ピアノや作曲のトレーニングを受けましたから,
楽譜なぞ,老眼で読み難くなった携帯メールよりも,楽に読めますし,
ジャズの偉人達…バド・パウエル,マイルス・ディビス,ビル・エバンス等…の殆ども
「楽譜がスラスラ読める」どころが難解な楽譜を読みこなします。

尤もルイ・アームストロングとかエロール・ガーナーのように
「楽譜の読めない大アーティスト」も存在します。

つまりは楽譜なんざ読めようが読めまいが「即興」はできる,という訳です。

「楽譜どおりは演奏できるが即興はできない」って本当?

ところで「楽譜の読めない」クラシック・ピアノの人というのは存在しない筈ですが,
クラシックの大部分の人が異口同音に「楽譜どおりは演奏できるが即興はできない」
と言われます。

クラシックの場合「楽譜が読めない」なんて事は言わないでしょうが,
「即興ができない」という事は全然恥ずかしくなく公言されます。

「即興ができない」からと言ってクラシックピアニストとしての資質がない,
なんて誰も思いませんしね。

でも,これは本当は奇妙な話なんです。

そもそも「クラシック」に「即興」がなくなったのは近代以後の話しなんです

実をいえば「クラシック」で「楽譜に書いておる音」のみを演奏するよになったのは,
結構最近…第二次世界大戦後…の事なのです。

そういえば第一次世界大戦で左手を失ったピアニストの為にラベルが作曲した
「左手の為のピアノ協奏曲」は初演時,作曲依頼したウィトゲンシュタインは勝手に
即興というか曲を変えてしまい,作曲者であるラベルと喧嘩になりました。

或はショパンやベートーヴェンは,そもそも「即興演奏家(ジャズピアニスト?)」として
パリやウィーンでデビューし人気を博したものの,「作品」として楽譜に書かれたモノは
彼等の即興には劣る,とも言われました。

つまり20世紀になってレコードやラジオを発達し,
「楽譜通りに弾かれた」演奏が普及するに従って,
「クラシック=楽譜の再現」という事になってしまいましたが,
本来はポップス同様に「演奏家=即興演奏=作曲家」という図式でありました。

つまり19世紀末迄は「楽譜通りは弾けるが即興はできない」クラシックピアニストというのは,
いわば「レシピ通りには料理できるが自分ではレシピを作れない」いわばファミレスの
キッチンのバイトが「料理人」ではないが如く,ピアニストとしては出来損ないの存在だった訳です。

では19世紀迄のクラシックピアニストは「即興演奏」の勉強をしたり,才能があり,
20世紀のピアニストには突然変異的に才能が失せてしまったのか,
といえば,そうではなく,そももそ「演奏」=「楽譜を読む」という意味自体が
奇妙な形で変形してしまった,という事でしょう。

では一体なぜニワトリやペンギン等「飛べなくなった鳥」の如くに,
「クラシックピアニストが即興できない」のか?

そもそも「即興」とは何か?

どうやれば「即興」が学べるのか?

について次回お話しましょう。

Kimball Piano Salon 音楽教室 主宰 藤井一成
http://www016.upp.so-net.ne.jp/kimball

大阪梅田劇場北向かい I&F梅田ビル7o5  





タグ:即興演奏
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