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ラグタイムとストライド・ピアノのレッスン 大阪梅田「チャールストン倶楽部」音楽教室 [チャールストン倶楽部]

皆さん,こんにちわ。1920年代「ジャズエイジ」を舞台とする映画「華麗なるギャッビー」
に引っ掛け,僕が大阪梅田で主宰する 「チャールストン倶楽部」音楽教室について
ご紹介している所でした。

「チャールストン倶楽部」音楽教室では,「華麗なるギャッビー」の時代である1920年代頃から,
映画「カサブランカ」あたりの1940年代の,総じて「オールドタイム」と呼ばれるジャズのピアノとボーカルの
レッスンを展開しています。

まぁ,「チャールストン倶楽部音楽教室」にお問合せ頂く人の大半が「ジャズを習いたいんだけども,
ジャズの事はよく分からないです」という所ですので,「それやったら,こういうジャズから始ましょ」と
深く考えずに(笑),いきなり「オールドタイム」ジャズでレッスン開始しても何の文句も出ない筈。

というか,多少,ジャズを知っている方であっても,実際にピアノで弾いたり,歌ったりすると,
「オールドタイム」である「ラグタイム」や「スゥィング」のスタイルが心地よい,という事と,
いかなるジャズを志すにしろ,基礎として「オールドタイム」を習得は肝要なので,
そのまま「オールドタイム」スタイルのジャズからのレッスンに突入してしまいます。

或いは,レッスンを通し,実際に弾いたり歌ったりする事で「オールドタイム・ジャズとは
こういうものか」と知る,という人が少なくありませんし,早い話,僕もしかりでした。

そんな訳で別段「オールドタイム・ジャズとは何か?」については敢えてご説明する
必要もないかも知れませんが,やはり知識として持っていて損なない訳で,
今回も前回について「チャールストン倶楽部」で扱う「オールドタイム」,
つまり~1920年代の「ティンパンアレイ」や「ラグタイム」「ディキーランド」他,
1930年代~’50年代の「スゥィング」他についてご説明しましょう。


十年単位に変化するジャズ

ところで「オールドタイム」ジャズについてご説明する前にご理解して頂きたいのは
「ジャズ」はファッション同様に十年位の単位で「スタイル」が変化或いは進化してきた,という点です。

つまり「1930年代のジャズ」=「スゥィング」スタイルとか「1940年代=ビ・バップ」という具合に,
十年単位で「スタイル」が分類できます。ちなみに「チャールストン倶楽部」では
1920~40年代の「モダンエイジ」と前後十年を合わせ,1910~50年代の四十年間,
四つの時代「スタイル」を扱います。

且つ,大雑把に「1920年代のジャズ」と称しても,例えば「日本料理」と称しても
会席料理からお鮨,カレーライス,ラーメン等種々あるが如く,色々な種類があります。

実は「チャールストン倶楽部」というのは今は「音楽教室」業務が忙しいのですが,
本来は「文化研究所」でもあるし,結局,オープンせぬまま放置していますが
小さな「ピアノ・カフェ」でもあり,単純に言えば「チャールストン倶楽部音楽教室」とは
カフェ「チャールストン倶楽部」のピアノでライブできる人を育成する,というコンセプトでもあります。

従ってビッグバンドジャズなぞは研究対象外とも言えますが,ベニー・グッドマン楽団とか
デューク・エリントン楽団を語らずしてこの時代の「ジャズ」は語れません。
とは言え,基本的には「チャールストン倶楽部」カフェの小さな空間で演奏できる,
という前提で,ピアノやボーカルについて,この時代のジャズについてお話したいと思います。


「モダンエイジ」のジャズ色々

ところで,これも事前にご理解して頂きたいことですが,1950年代に「ロック」音楽が生まれ,
米国ポピュラー音楽の主流が「ジャズ」的なものから「ロック」的なものに移るまで,
米国系(今の用語で,広義の)ポピュラー音楽は,なんでもかんでも「ジャズ」と呼ばれました。

といいますか,今の概念では「ジャズ」でない音楽が「ジャズ」と呼ばれていました。

例えば1920年代に「ジャズの王様」と呼ばれたポール・ホワイトマン楽団の演奏を聴いてください。

ホール・ホワイトマンの1920年代の演奏 http://youtu.be/fJLFukGTVgE

これ今の概念でいえば「ジャズ」というよりは「クラシック系の軽い音楽」といった感じです。

対して後世になって「ジャズ」の創始者の一人とされる同時代のルイ・アームストロングの
演奏を聴いてください。http://youtu.be/w1DNA4q14fM

これは今の時代に「ニューオリンズ・ジャズ」と呼ばれる,つまりは「ジャズ」なのですが,
当時は上記のポール・ホワイトマン他の白人音楽家が「ジャズ」として主流であり,
今でこそ最高のジャズメンとされる黒人のルイ・アームストロング達は「ジャズ」という称号よりも
「ホットミュージック」と呼ばれ,今で言えばハードロックのような,やや一般的ではない音楽
という風に扱われていたようです。

ちなみに「歴史的」評価としては当時の「ホットミュージック」,
つまり今でいう「ニューリンズ・ジャズ」の方が評価されていますが,
素直に聴けば,ポール・ホワイトマン他の白人のオペラ風ダンス音楽や流行も,
これは,これで好いのではないか,と僕は思います。

或る意味,1920年代当時こそ米国音楽の主流と見られつつも,
戦後には米国白人でさえ忘れ去ってしまった当時の「ジャズ(クラシックオペラ風ダンス音楽)ですが,
これも一般米国人に先駆けて評価してしまえ,というのが「チャールストン倶楽部」の行き方であり,
早い話,米国人に対し,「米国音楽の歴史」を教えてあげる,というのが,チョットした仕事でもあります。

なんて話はさておき「チャールストン倶楽部なジャズ」,
つまり1920~40年代の「モダンエイジ」と前後十年間位の「オールドタイム」のジャズを
分類すると大雑把には下記のようになります。


「ニューオリンズ・ジャズ」の色々

ところで「ジャズ」は米国南部発祥のもの,と北部発祥のものとに二分できます。
先ずは南部発祥の「ニューオリンズ」と呼ばれるものについて考えてみました。

A,19世紀末~1910年頃;「ジャズ」が生まれる以前の音楽。
南部(ニューオリンズ)で生まれ,中西部(シカゴ)で発展。

ラグタイム/ピアノやクラリネット等の室内楽器中心の楽譜に記譜された黒人音楽。 マーチバンド/黒人による軍楽隊(?)。「ラグタイム」風に演奏。 ブルース/黒人のボーカル曲

有名アーティスト;スコット・ジョプリン(ラグタイム・ピアノ/作曲)


B,1900~1910年代の,「ニューオリンズ・ジャズ」と呼ばれるもの。

1900年代に上記「ラグタイム」「マーチバンド」「ブルース」が合体し,
今日「ジャズ」と呼ばれる音楽になる。1910年代に南部経済崩壊により,
黒人が一斉に中西部のシカゴに移住した際に「ニューオリンズ・ジャズ」と呼ばれ,発展する。

有名アーティスト;ルイ・アームストロング(トランペット),ジェリー・ロール・モートン(ピアノ),
シドニー・ベシエ(クラリネット),ベットー・スミス(ブルース歌手)等

C,1920年代以後

南部~中西部出身の黒人ジャズ音楽家は一路ニューヨーク進出を目指すが,
ルイ・アームストロングを例外として,NY進出は失敗に終わり,シカゴに帰るか,
むしろシドニー・ベシェの如く渡欧する者が少なくなかった。



「北部(ニューヨーク)ジャズ」の色

A,19世紀末~1910年頃;「ジャズ」が生まれる以前の音楽。

クラシックやヨーロッパの民族音楽
ミストレル・ショーの音楽/白人が黒人に扮して演じる芝居の音楽
ラグタイム/南部発祥の音楽が伝承される。
B,1910~20年代/初期「ジャズ」時代

ティンパン・アレイ/ユダヤ系移民による「黒人調」音楽。ガーシュインやコール・ポーター等。
雰囲気は「米国オペラ」という所。

ディキーランド・ジャズ/北部白人が真似した「ニューオリンズ・ジャズ」

ストライド・ピアノ/ラグタイムがクラシックの技法で複雑化した華麗なる黒人演奏

g1.jpg



C,1930年代/「ジャズ」の黄金時代

流行歌/甘いストリングスを含むジャズバンドを背景に白人歌集が歌う
ジャズ/黒人のデューク・エリントンや白人のベニー・グッドマン等による「即興」演奏
スウィング・ビッグバンド/主に白人によるブラスバンド。軍楽隊的なもの。
スゥィング・ピアノ/アート・テイタムやテディ・ウイルソン等の黒人による
「ストライド・ピアノ」を進化させた華麗なるピアノ演奏。


という所ですが,次回は夫々の音楽について突っ込んでお話したいと思います。

PS ,まだ「チャールストン倶楽部音楽教室」のホームページができていませんので,興味があられる方はKimball Piano Salon のホームページ゛をご覧下さい。

http://www016.upp.so-net.ne.jp/kimball

大阪市北区豊崎3-10-2 I&F梅田ビル705 (梅田芸術劇場来た向かいのビル七階)

Kimball piano Salon 藤井一成



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チャールストン・ラグ・スタイルのジャズピアノ教室 大阪梅田チャールストン倶楽部 [チャールストン倶楽部]

皆さん,こんにちわ。「華麗なるギャッビー」時代(1920年代~)のジャズ,というテーマでお話ししていましたが,この時代の大流行でもあり,僕達「チャールストン倶楽部」の由来でもある,「チャールストン」についてお話ししてなかったな,と気付きました。

という訳で今日は「チャールストン」についてお話ししましょう。


チャールストン=1920年代に大流行したダンスの形式
本来「チャールストン」とは音楽ではなく,「華麗なるギャッピー」時代に世界的大流行したダンスの形式です。社交ダンスのようにペアで踊る場合もありましたが,一人一人でパフォーマンスする「魅せる(観せる)踊り」としても人気を博しました。

参考動画 1920年代の英国製「チャールストン・ダンス入門」

又,現代の「ストリート・ダンス」の先祖とも言われ,そう言えば,時々,僕の所に「チャールストン・ダンス」の件で相談に来られる若い人が方が時々おられますが,殆どの方が「ストリートダンス」経験者でした。又,日本は勿論,本家の欧米でも「チャールストン」ダンスは復活し,密かな流行になっているらしく「チャールストン」ダンス大会が催されている様です。

参考動画 近年の米国「チャールストン」コンテスト;ストリート系ダンサーらしき人が多数参加 http://youtu.be/LJdSVZqSzpo

或いは映画「華麗なるギャッビー」がヒットする前から,同時代の「フラッパー」と呼ばれる若い女性のスタイルがカッコいい,という訳で「チャールストン・ナイト」と称する催しが各種行われていた様です。

参考動画;妙にセクシーな「フラッパー」が集合した米国の「チャールストン・ナイト」 http://youtu.be/Rj_4dveDWtc   

僕が主宰する「チャールストン倶楽部」音楽教室のスタッフや生徒さんは,半分位が二十代の女性なのですが,聞いてみると「フラッパー」がカワイイ!という反応でした。じゃあ「フラッパー・ファッション」で「チャールストンを踊る」会を企画しよか,何て言うと,結構,期待する人がいて,冗談半分で言った僕は引っ込みがつかなくなって困っている,のが専らの悩みの一つです(汗)。

とはいえ,僕達がマジで関わるのは「チャールストン」のダンスではなく,背景で流れていた音楽の方。ちなみに,これらの音楽は「チャールストン音楽」とは呼ばず,「ラグタイム」とか「ジャズ」とか呼ぶのが一般的です。


チャールストン・ラグ…ジャズ系ピアノ音楽「ニューオリンズ・ジャズ」スタイル

ところで映画「華麗なるギャッビー」の時代,1920年代当時は「ジャズ」という音楽は未だ確立されておらず,「ジャズ」の前身の一つである「ラグタイム」も,「ラグタイム」というジャンルがあった訳でなく,「ワルツ」や「ポルカ」等と同様に,編曲スタイルの一つとして扱われ,且,当時大流行しました。

又,「ラグタイム」というのは狭義では,マーチ同様の二拍子で,或る程度,決まった音で猛烈に演奏する,というのが通常だったようです。勿論,猛烈な演奏だけでは聴き飽きてしまいますから,「ワルツ」や「セレナード」なども交え,一夜の心地よく過ごせるよう構築したはずですが。

ちなみに「ラグタイム」の参考動画として,「ラグタイムの王様」と呼ばれたスコット・ジョプリンの伝記映画より,ラグタイム・ピアニストが「競演(共演でなく)」シーンが見ものです。

http://youtu.be/NOi9K7yZ6QA

尚,「マーチ」同様の二拍子の「ラグタイム」に,四拍子の「ブルース」やスローテンポ,クラシック的ピアノ技法を加えた「ジャズ」スタイルのピアノ音楽を創生しましたのが,自称「ジャズを造った男」ジェリー・ロール・モートンです。

彼は本名をフェルディナンド・ジョセフ・ラモットといい,クレオールと呼ばれたフランス,またはスペイン系白人と黒人の混血による特権階級に属する黒人の子弟として生まれ,しかし南北戦争により落ちぶれてからは,「売春宿のピアノ弾き」として稼ぎつつ,いわば音楽の革命も成し遂げました。ちょっとジェリー・ロール・モートンの演奏を聴いてみましょう。

参考動画 ジェリー・ロール・モートンのブルース弾き語り http://youtu.be/vgmZyImasvA

モートンは「華麗なるギャッビー」の時代である1920年代から遡る’10年代頃に演奏活動を始めていますが,’20年代にニューヨークに進出し,しわゆる「デイキー・ランド・ジャズ」スタイルの彼のバンド「レッド・ホット・ペッパーズ」で人気を博します。

参考動画 ジェリー・ロール・モートンのバンド「レッド・ホット・ペッパース゜」http://youtu.be/G615LwNlMnU

僕個人としては前者のブルース弾き語りの方が断然好きですが,「レッド・ホット・ペッパーズ」の演奏も,いかにも「チャールストン・ダンス」に合いそうな音楽ですね。


ギロックの「ニューオリンズ・スタイル・ジャズピアノ曲集」はなかなか好い!

ところで,ジェリー・ロール・モートン他,南部出身のジャズを「ニューオリンズ・ジャズ」と呼びます。

実はモートンのニューヨークでの成功は長くは続かず,というのは,クラシックピアノの技法で弾きまくれるニューヨーク出身の黒人ピアニストの前で大敗してしまうからですが,今聴いてもモートンのピアノはとても良いから,やはり「偉人」さんなのでしょう。

それはともかく「ニューオリンズ・ジャズ」は今聴いても独特の良さがあり,「チャールストン倶楽部」でもモートンのピアノは人気大です。

とはいえ音楽教室としては,初心者の方にはモートンの演奏は弾くには難しすぎる訳で,同じく南部出身の(白人)教育家ギロックの正に「ニューオリンズ・スタイル・ジャズピアノ曲集」を活用しています。流石に超一流の作曲家とはいえませんが,それでも,初心者が弾くには,とても良く感じれる音楽であるのがもギロック系列の特色です。

そんな訳で「チャールストン倶楽部音楽教室」ピアノ科の「チャールストン・ラグ」の教材としてギロックの「ニューオリンズ・スタイル・ピアノ曲集」やもギロックのお弟子さんの一人,マーサー・ミアーさんの「ジャズ・ラグ&ブルース」全五巻が用いられています。

ちゃんと弾くと,これらの曲集はなかなか好いし,映画「華麗なるギャッピー」時代を彷彿させる音楽ともいえます。

という所で,「チャールストン倶楽部」の「チャールストン」は当時のダンスのスタイル名であり,且,そのダンスにあわせた音楽として「チャールストン・ラグ」と僕達が勝手に呼んでいる音楽スタイルがあります。

そして,「チャールストン・ラグ」の一要素として「ニューオリンズ・スタイル・ジャズ」がある,という事を今日はお話した次第。次回は,更に突っ込んで「ラグタイム」についてお話しましょう。

リンクは「チャールストン倶楽部音楽教室」ピアノ科の標準教材,マーサ・ミアー著「Jazz,Rag and Blues」全五巻(輸入版)


Jazz, Rags & Blues: 10 Original Pieces for the Late Elementary to Early Intermediate Pianist

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  • 作者:
  • 出版社/メーカー: Alfred Pub Co
  • 発売日: 2010/09
  • メディア: ペーパーバック



PS,まだ「チャールストン倶楽部音楽教室」のホームページは公開しておりますが,
音楽教室の月謝等は運営母体である(Kimball Piano Salon 梅田」音楽教室と同じです。
ご興味を持たれた方はhttp://www016.upp.so-net.ne.jp/kimballからKPSサイトにアクセスし,
当方までご連絡下さい。

「チャールストン倶楽部」音楽教室 講師/藤井一成,羽鳥綾

大阪市北区豊崎3-10-2 I&F梅田ビル705 Kimball Piano Salon 内

月謝 月二回8000円 三回11,000円 四回13,000円 (初級~中級)
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「華麗なるギャッビー」なピアノやボーカルを学びませんか?大阪梅田CC音楽教室 [チャールストン倶楽部]

前々回よりバス・ラーマン監督&ディカプリオ主演映画「華麗なるギャッビー」について書いています。

但し,映画に絡ませKimball Piano Salonの新しいプロジェクトである「チャールストン倶楽部/音楽教室」の宣伝をする,という思惑(笑)もありました。

「チャールストン倶楽部」では「モダンエイジ」と呼ばれる1920~40年代の「音楽文化研究」を行いますが,「研究「だけでは一円の収益にもならず「空間企画」や現在の実質的業務ともいえる「音楽教室」によって何がしかの収益を上げます。

故に映画の話にかこつけて「音楽教室生」の宣伝をバンバン打とう,という戦略も皆無とは言えませんが,むしろ「チャールストン倶楽部音楽教室」の特性である「モダンエイジのジャズ」をご理解して上で,映画を引用し,この時代の雰囲気や文化等を皮膚感覚で味わって頂きたい,という気持ち,もしくは戦略(笑)が動機でした。

正直な所,映画「華麗なるギャッビー」については好いなと思える部分も,違和感を覚える部分もあり,総体としては「観たほうが勉強にはなる」ものの個人的には今ひとつ好きではない,という所ですが,しかし,「チャールストン倶楽部なジャズ」を理解して頂く為には好材料だと思ってます。

という訳で話を進めて「チャールストン倶楽部なジャズ」について,映画と引っ掛けつつ,ご紹介させて頂きましょう。

チャールストン倶楽部なジャズ」=ラグタイム~スゥィング・スタイルのピアノ&ボーカル

前にも書きましたが,日本では「ジャズ」といえば,音楽教室でもライブハウスでも「1950~60年代のモダンジャズ」を指します。その点,「チャールストン倶楽部音楽教室」は下記の如く違います。

普通のジャズ教室=ライブハウスでセッションする1950~60年代の「モダンジャズ」
チャールストン倶楽部=カフェ向き1920年代の「ラグタイム」やラウンジ向き1930年代の「スゥィング」他(尤もこれらのスタイルのセッションがライブハウスでもありますが…)
尤も「モダンジャズ」と「チャールストン倶楽部なジャズ」の違いって,それこそ「ジャズファン」でないと分からないですね?普通に「ジャズっぽいピアノやボーカルをやってみたい」と思ってる一般の方ですと両者の違いなぞ全然分からないでしょう。

1950~60年代の「モダンジャズ」

という訳でYou-tubeから参考動画をリンクしてみました。まずは「モダンジャズ」の小さな巨人,フランス人ピアニストの ミッシェル・ペルトアーニのトリオ。 http://youtu.be/PlJRLkxMGcI

「モダンジャズ」と一口に言っても1940年代の「ビ・バップ」,’50年代の「ハード・バップ」,’60年代の「モーダル」等様々ありますが,これは最後の「モーダル」。

ペルトアーニ自身はもっと後の時代の人ですし,この録音も二十一世紀に入ってからのものですが,今時「モダンジャズ」を演奏する人の大部分,例えば上原ひろみさんや大西純子さん等も’60年代の「モーダル」スタイルを採るようです。

僕自身「モーダル」スタイルも嫌いではなく,早い話,「チャールストン倶楽部」ではやらないが,系列の「Lounge Music Project」では「モーダル」掲げますが,「ラグタイム」も「モーダル」も基本的には同じ方法論上にある,と僕は考えています。詳しくは別な機会に…。

1930~40年代 映画「カサブランカ」時代の「スゥィング・ジャズ」

さて次に聴いて頂くのは1930年代スタイルの「スゥィングジャズの王様」,クラリネットのベニー・グッドマンのカルテット

http://youtu.be/Zlak-Jeo1Zk

これは1980年代の来日演奏会。オーレックス(東芝)・ジャズ・フェスティバルの出演バンドの一つ。何を隠そう,当時,高校生だった僕はこのフェスティバルに行き,ベニー・グッドマン公演もしっかり聴きました。といっても当時の僕はバリバリの「モーダルジャズ(特にマッコイ・タイナーの)」信奉者でして,グッドマンというか「スゥィング・ジャズ」自体全然興味がありませんでした。

と言っても「大きくなったらジャズピアニストになったるでぇ!」と吹いてた,高校生ながら一端の「ジャズファン」でしたからグッドマンや同バンドのピアニスト,テディ・ウィルソンの名前くらいは勿論知ってました。むしろ,イメージでは凄く昔の人であり在世している事自体に驚くと共に,興味はなかったが特にテディ・ウィルソンのピアノ演奏姿はすっかり目と心に焼き付けました。

本当は他の出演者が目当てでフェスティバルに行きましたが,三十年経った今,当時の僕が誰を目当てに行ったかすら忘れてしまいましたが,テディ・ウィルソンのビシーっとした演奏姿や完璧な「ストライド奏法」に驚嘆した事は覚えています。

僕も望みが叶うならばテディ・ウィルソンのようなピアノが弾けたら,と思いますが,尤もテディ・ウィルソンを始め「スゥィング・ジャズ」自体に興味の中心に移したのは精々数年前からですが,それでも高校生の時の「生のテディ・ウィルソンを聴いた」という経験が大きく関与しているかも知れません。

皆さんはテディ・ウィルソンのピアノを聴いてどう感じましたか?

「スゥインギーさ」や「美しさ」を感じられたら「チャールストン倶楽部音楽教室」に入る資格あり!です。感じないとしたら,「感性に問題がある」訳ですから「チャールストン倶楽部音楽教室」に入って矯正して貰いましょう(笑)。

ところで,この「スゥィング・ジャズ」時代にはハリウッドに限らず,世界中で映画が満開。一つの前の時代ですと,そもそもトーキーと呼ばれる映像だけの無声映画だったのに対し,台詞も音楽も自在に使えるようになり,未だテレビが出現していなかった事もあり,単に娯楽や藝術に留まらず,各種宣伝活動目的で,ナチス・ドイツからスターリンのソ連,米英仏,日本もウンカの如く,大量の映画が製作されます。僕個人的には,1940年代の第二次世界大戦中に制作された「カサブランカ」「哀愁」あたりの映画が好きですが,特に前者はピアニスト・サムが演奏する「時の過ぎ行くままに」等の音楽も最高!或いはハンフリー・ボガードやイングリット・バーグマンの演技も最高!

という訳で,その実,僕は「モダンエイジ」の終わり頃の音楽や映画が好きなのですが,話を映画「華麗なるギャッビー」に戻しますと,こちらは一時代遡る1920年代のお話。この時代には「モダンジャズ」は勿論,ベニー・グッドマンのような「スゥィングジャズ」も未だ存在していませんでした。

端的には現代の概念での「ジャズ」は1930年代の「スゥィング・ジャズ」あたりからではないか,ともいえなくもないのですが,1920年代にも「ジャズ」と呼ばれる音楽は存在しましたので,少し聴いてみましょう。

1920年代のジャズ

まずは「フラッパー」と呼ばれた当時の若い女性達の風俗を伝えるニュース映像。音楽は当時の「ディキシーランド・ジャズ」と呼ばれるもの。

http://youtu.be/3svvCj4yhYc

映画の中でクネクネ踊っているのが「チャールストン」と呼ばれたダンス。ついでに,これも観てみましょう。これは今の映像。1920年代の「チャールストンダンス」を再現した,というか,「チャールストン倶楽部」同様,「今、最も新鮮な音楽やダンス」として「1920年代スタイル」に取り組んでいる訳。

http://youtu.be/7DA2FBf2Z5I

ちなみに1920年代の音楽やダンスが,今時の最新カルチャーとして密かに流行しておりまして,例えば当時のダンス「チャールストン」も結構ブレーク。

これは「チャールストン」ダンス大会のシーン。

ところで,この音楽は大雑把にいえば「ディキーランド・ジャズ」と呼ばれるスタイルに分類されますが,当時は必ずしも,この呼び方は一般的ではなく,むしろ「ホット・ミュージック」と呼ばれる事が少なくなかったとか。

当時,アメリカ人一般に「ジャズ」と呼ばれたのは,白人による「流行歌」。

http://youtu.be/07f0TPfNLnk

なんだかクラシックのオペラの出来損ないみたいな音楽ですが,今聴くと,これはこれで独特の味わいがあり,「チャールストン倶楽部」としては取り組んでいます。

むしろピアノ音楽では「ストライド」と呼ばれる超絶技法を駆使したスタイルが北部で発達。

この映像は当時に全盛期を迎え,しかし近年になって98才で現役バリバリの演奏を聴かせたユービー・ブレークのコンサートの録画。http://youtu.be/07f0TPfNLnk

或る意味,1920年代は「ディキーランド・ジャズ」の全盛期ですが,「チャールストン倶楽部」としては,ブラスバンドの音楽である「ディキーランド」はあまり関係ないので,同時代に別な人気を誇った「ストライドピアノ」或いは広い意味での「ラグタイム」と呼ばれた音楽に重点を置きます。

早い話,ユービー・ブレークの十分の一位でも弾ければ,そりゃあ大したものな訳ですが,そこまででなくとも好いとして,こういう「ストライドピアノ」或いは「ラグタイム」と呼ばれたピアノ音楽も追求します。

という所ですが,次回は映画「華麗なるギャッビー」に話を戻し,1920年代の文化や風俗,歴史についてお話をしましょう。

つづく

★まだャールストン倶楽部音楽教室」のサイトはありませんが,親に当たるKimball Piano Salonのアドレスはhttp://www016.upp.so-net.ne.jp/kimballですので,宜しければごらん下さい。

大阪市北区豊崎三丁目十の二 I&F梅田ビル705 (大阪梅田劇場来た向かい道路を挟み,ローソンの上七階」Kimball Piano Salon

PS リンクは1940年代の映画名作「カサブランカ」


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