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NYに行かなくったって、ジャズのリズム感は日本で修得できます! [レッスン]

名古屋在住の祥子さんという女性から頂いた
「Swing感覚を身に着けるにはどうすればいいか?」
というご質問への回答を前回から書き始めました。

尤も例によって僕が前回の続きを直ぐに書けない中、
祥子さんから「追記」メールが届いたりもしました。、

…少し日が空きましたので話を復習しましょう。

祥子さんは現在のお仕事は「ピアノ講師」ですが、
元はジャズ専門学校に通い、ジャズピアニストを目指したそうですが、
自分のジャズに確証を持つに至らなかった事もあり一旦「ジャズの道」を断念。

やはり、ジャズをやりたくなり、ピアノ講師職の傍ら、
知人の「ニューヨークでの十年の修行」をされたプロのベース奏者の方と
時々一緒に演奏するそう。
ジャズ演奏するそう。

問題は、ベース奏者さんから「リズム感」について「駄目出し」をされるのは致し方ないとして、
「日本に住んでいてはジャズは理解できない!」と生活を根本的に変えねばならないような話も頂、
今後どうしたものか?と途方にくれておられる、との事。

ちにもにベース奏者さんが祥子さんに指摘というか「駄目だし」したのは下記の部分。

ニューヨーク帰りのベース奏者さんが指摘した事く

・日本人には「Swing(ジャズのリズム感)」は理解できない。

・「Swing(ジャズのリズム感)」は学べるものではない。

・「Swing」を修得しようと思ったら、自分(ベース奏者さん)のようにNYに住み、
 黒人ミュージシャンとのセッションを重ねないと駄目だ。

こういう話はよく聞きますよねぇ。

ちなみに祥子さんかせ「追記」として下さったのも上記に関しての話。


゛゛゛゛゛゛゛゛゛゛゛゛゛゛゛゛゛゛゛゛゛ある日本人ピアニストのNY体験(祥子さんのメールより転載)

あるジャズピアニスト男性が書いた日記を読みました。音楽以外の勉強でアメリカの大学に入り、仕送りの少ない彼は毎日芸術学部室に入り浸り、ピアノの練習をしているうちに地元の貧乏黒人ミュージシャンの友達がたくさんでき、演奏活動をして絆が生まれたそう。その時、黒人の痛み、悩み、叫びをたくさん聞いて音楽に対する姿勢が変わったと。ジャズは遊びではなく生活に根ざしており音楽だけは白人も取り上げることはできないし、自由に自分を表現する唯一のものだからそれがなくなることなど有り得ないと。ジャズの生まれた経緯を知ると自分の気持ちも変わると。でも彼らには、君は帰るところがあるからいいよな、と言われたそうです。

*****************************************:
もう、こうなったらNYに住み、黒人ミュージシャンとセッションを重ねない限り、
「ジャズの習得」は不可能になってしまいます。

僕も、この話について「ホンマでしゃろか?」と聞かれる事がままありますが…。

それについては、僕は真偽を語れる程には「NYジャズ生活を」を識っている訳でもなく、
そもそも「NYなんか行かんでもエエよ、ウチに来てくれたら」という立場で教室を営む以上、
今ひとつ公明な話はできないかも知れません。

(尤もNYとは全く縁がない、かといえば、NY州立大学のLee Evans教授の「ジャズメソッド」普及や、
「チャーリー・パーカー時代からの名ピアニストであるバリー・ハリス&三上クニ氏による
「NYスタイルジャズピアノ」教程普及ま日本代表(?)的もやっていますが…。)

だけども、何が何でも「NYに行き」「黒人ミュージシャンとセッション」を重ねないと、
「ジャズピアノの修得は不可能だ」という考え方には賛同できないのも確かです。

そういえば、前回は「Swing」という事場自体が、、
「Swing Jazz」「スウィングしている」「ジャズのリズム感」の三つの意味がある
という事をお話すると共に、それらは相互に関っており、次回は、その一つ一つについて
ご説明しましょぅ、という話で「続き」に持ち込んだ経験があります。

それで、実際、「Swingの三つの意味」を今日はお話する心積もりですが、
よくよく考えてみればね更に大きな問題があったな、と気づいた次第。

つまり「何が何でもNYに住まねばならない」「絶対に黒人と魂の交流」をやらなれば、
「ジャズ」はできない、という一種の「伝説」を打ち破る事が先決かな、と気づきました。

*****
おっと、又しても時間切れとなりました。

この続きは又、明日にでも。又、引き続きお読み下さいませ。

PS, リンクは僕が12才のと時から好きだったバリー・ハリスのレコード。

Kimball Piano Salon 音楽教室主宰 藤井一成

COMPLETE LIVE IN TOKYO 1976

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  • 出版社/メーカー: JAZZ LIPS
  • 発売日: 2009/04/30
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ジャズのリズム感を学びたい、というご質問を頂ました。梅田Kimball 音楽教室 [レッスン]

皆さん、こんにちわ。ブログの更新は止まったままでしたが、以前の記事を読まれ、
僕の教室へのお問い合わせやご意見・ご質問を頂く事は時々ありました。

今日も祥子さんという方から「ジャズのリズム感」についてのご質問を頂きました。

たまたま更新最中の(といっても相当以前から取り掛かってはいますが)ホームページでも
「リズム感」について述べるべき原稿を書いておりまして、ジャストタイミングという訳で、
久々に祥子さんからの質問メールと回答をここで公開させて頂く事にしました。

先ずは公開の許可を頂いた祥子さんからのメール(プライバシーに関る部分等は削除)から。

******************************************************************
はじめまして。わたしは名古屋に住むピアノ弾きの40代女性で祥子と申します。

最近一番気にしているのが「Swingするにはどうすれば良いか」で、
あなたの書いている「ドンパン節」の記事を読んで自分の知りたいことがわかりました。

日本人のジャズと黒人のジャズには明らかな違いがあり、
同じように演奏することは叶わないかもしれませんが、どうしても知りたい世界なのです。

わたしはクラシックピアノを小学生から高校生までやり、ジャズの専門学校に2年通いましたが、
ジャズ無理と思い、ポピュラー・ピアノ講師を生業に選び、ジャズから逃げました。

でも3年前ジャズ熱が蘇り、意を決して一から学び始めました。

まだアマチュアと演奏することが多く、プロの仲間になるには腕前が不十分ですが、
とにかくなんとか脱皮してステップアップしたいのです。

そんな折、昔NYに10年住み、デビューを果たして日本に帰って来たベーシストに出会い、
図々しくも演奏させて頂いています。

彼は「NYに行かなければ何も理解はできないしジャズはできない。
swingするかしないか、それが全てで、日本でできる者はいない」とハッキリ言います。

確かにそうかもしれませんが、現実的にNYに住むのは無理なので解決の糸口を探しています。

自分ではまずフレージングやイントネーションが違うと感じます。

また、ドラムとベースに対してどうノるか、リズムの捉え方も間違えているかもしれません。

とにかくswingできるようになることがわたしの望みです。教えて頂けませんでしょうか?

祥子

*********************************************
以下、僕(藤井)の回答

祥子様

メールをありがとうございました。

実は僕の教室(大阪梅田にあるKimball Piano Salon)のホームページを更新する事になり、
その中で「ジャズのノリ」について述べるべく原稿を書いていた所でした。

ご質問と関係ない話になりますが、HPの更新は、一年前位に既に「Sould out」状態に陥り、
生徒さんの新規ご入に対応できなくなっていたのが、最近、ボーカルのRumiさん、
ピアノのトモさん他が講師陣に加わり、キャパが増えたので、現金な話ですが、
再び「生徒募集」しよう、という魂胆が一つ。、

もう一つは「KPS音楽教室」として「発信」という程ではありませんが,
思い付くままにお話ししてきた事…今回のご質問である「ジャズリズム」についても…
をHPに文章としてまとめておくと、何かと便利だ、という気持ちになりました。

という話はさて置き,ご質問の「どうすればSwingできるよにうなるのか?」ですが,
その前に,そもそも「Swing」とは何か?という部分を明確にしておきましょう。

三つの意味がある「Swing」という言葉

実は「Swing」には下記三種の意味があります。

1,「スゥイングジャズ」というスタイル
2,「スウィングしている」という状態
3,「スゥイング」=「ジャズのリズム感」

ご教示されたベーシストさんは3「ジャズ・リズム」という意味で「Swing」を使われたようですし、
祥子様も「どうすればSwing感=ジャズリズムを学べますか?」というご質問でした。

一般に「Swing」は、別な意味を持つ三種類の言葉、として用いられる訳で、
祥子様も「スゥイングジャズの事なんか別に知りたい訳ではない」し、
「スゥイングしている=ノッてる、なんか教えて貰わなくても分かる」と思われるかも知れません。

しかし僕は三つは互いに関係があると考えています。

日本の「ジャズ界(?)」では「スゥイングジャズ」の事はあまり関心が払われないし、
精神的な意味での「スゥイングする」について今ひとつ考えていないようです。

よって「どうすればSwingできますか?」という祥子様からのご質問とは一見遠くなりますが、
そもそも「Swingの三つの意味」」とは何か?についてご説明しましょう。

先ずは
1, Swing Jazzという「音楽様式」
について。

つづく

大阪梅田芸術劇場北向かい Kimball Piano Salon 音楽教室主宰 藤井一成
http://www016.upp.so-net.ne.jp/kimball/Kimball_Piano_Salon
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[ジャズピアノ曲集」 子供にも大人にもお薦めできシリーズ 大阪梅田Kimball PS [レッスン]

前々回から伊丹市で[子供へのジャズ教育」に取組まれる優子さんと
オンライン会議する「理想的な子供へのジャズ教育」についてお話ししています。

実は僕自身は[子供へのレッスン」自体あまり経験がありませんし、
唯一の経験から「子供と大人では全然勝手が違うなぁ」と認識した程度の関りです。

尤もよく考えると「ジャズ教育に子供も大人もない」とも言える訳で、
懲りずに、こうして「子供へのジャズ教育」についてガサゴサと動いている次第です。

ところで「ジャズ教育に子供も大人もない」とは申しましたが、
[子供」には向かない曲集や教材というものもあります。

僕が「子供へのジャズ教育」について必ずしも積極的ではなかったのは、
「ジャズなぞ弾かせると(クラシックピアノ学習が)くずれる!」なぞという迷信からではなく、
「子供には向かない一部のジャズ」があるからです。

という訳で今日は「子供に合う教材」というテーマでお話ししましょう。

「ジャズ名曲」は子供には向かない!

簡単にいえば「ジャズ・スタンダード名曲」の類は「子供」には向きません。
そもそも「モダン・ジャズ」自体が「子供」には向かない、と思います。

よく「大人」向けのジャズ初心者向け教材として、
ベースとドラム等の「ジャズピアノ・トリオ」の形態で、
「枯葉」や「いそしぎ」等の「スタンダード名曲」を弾かせるような教材やレッスンがあります。

勿論、これが「大人」対象であれば何の問題もありませんが、
「子供」には向かないのは、ずばり言って「スタンダード名曲」の殆どが
「悲しみの表現」を基調としているからです。

上智大学教授の渡部昇一氏も著書[知的生活の方法」の中で、
[子供には暗い感情表現は与えるな」つまりつまりはハッピーエンドで終わる、
強く、優しい正義の味方が悪を征伐するような話が良い、というような内容を述べられています。

そういう意味では「ジャズ・スタンダード名曲」は「暗い」訳で、
ジワジワと「子供」の心の発育に悪影響を与える可能性大です。

逆に「大人」向きで「悲しみ」や「やるせなさ」等の「暗い感情」がない音楽、
というのはおかしく、それを聴いたからといって「大人」の精神が病む、という事はありえません。

では「子供に合うジャズ曲集」とはどんなものか?という話ですね。


「リサとガスパール」ような「ジャズ曲集」をさがす

ところで「ジャズ曲集」に限らず、日本では「子供向き」の絵本や音楽として、
とんでもない悪いものが少なからず出回ってます。

実は良い「子供向け」の音楽や本は「大人」が観ても楽しめるものでなくてはなりません。

まぁ、日本人は「お子さまオバサン」みたいなのが少なくないから、
「子供っぽい」ものを年齢的には成人の人が楽しむ、というケースが少なくありません。

そもそも「大人の楽しみ」なんていうとロクなものがない。

僕は良いものとして「リサとガスパール」や「ピーター・ラビット」等の
ヨーロッパの絵本を思い浮べます。

「子供」や「大人」の健全な情緒の発育に良い絵本の条件

・自然界の色
・創造する力を高める
・芸術性と品格を持つ事

僕にいわせればディズニーも駄目、ハロー・キティも駄目なのは、
色が「自然界」にない「人口着色料」的なものだから。

「創造する力」というのは、例えば文字の絵本で読んで、
「小人はどんな顔をしてるのかなぁ」なんと疑問が出て、
自分で何かをイメージできる事を継続でできる訳です。

だからディズニーのように全てを単純な表情で固定させてしまうものは駄目なんです。

それでも、まぁディズニーが許せるのは、それなりに品格があるからですが、
サンリオのハローキティやリラクマは「芸術性」は皆無な上、品格もないから、
まぁ「大人」が楽しむのは良いとして、「子供」には与えるべきではないでしょう。

ちなみに書店にいけば日本の「絵本」も色々と出版されていますが、
言葉と絵の両方が良いもの、というのは結構少なくて、
新実南吉の「ごんぎつね」など世界に誇れるレベルだと思いますが、
現代になる程、良いのが少ないのが困った事態です。

「子供」にも「大人」にも楽しめる「ジャズピアノ曲集」

それで「子供」も「大人」も楽しめる「リサとガスパール」というか
「マザー・グース」的なジャズスタイルのピアノ曲集ですが、
僕の手元にある中でいえば下記がお薦め。

リー・エバンス(輸入版)

・Jazzmatazz
・Razzle Dazzle
・Kid Stuff: Jazz for Kids of All Ages他

マーサー・ミアー
国内版
・ピアノジャズ・タイム

輸入版
Jazz, Rags & Blues:シリーズ

ギロック
・ジャズスタイル・ピアノ曲集

中村菊子監修
・ラーニングトゥプレイ ロックリズムラグタイム

バスティン
・スコット・ジョプリンのお気に入り

等色々ありますが、僕自身の教室では、
リー・エバンスとマーサー・ミアーが「大人」も含めベーシック用教材として重用してます。

それはともかく、僕がセレクトした「子供も大人も楽しめる」ジャズピアノ曲集には、
ある共通した特徴があります。

それは何か?といえば、実は「ジャズ」はジャズでも、日本で「ジャズ」を指す
「モダンジャズ」ではなく、Kimball Piano Salon /チャールストン倶楽部が推進している
「チャールストン・ラグ」スタイル、つまりは1920~30年代の「ニューオリンズ・ジャズ」や
「ストライド・ピアノ」のスタイルで作編曲された、という事にお気づきになるかと思います。

「チャールストン倶楽部」でやっているから我田引水的にこれがいい、
と言ってる訳ではなく、「子供にも大人にも楽しめる」からこういうスタイルを
「チャールストン倶楽部」を立ち上げてやっている訳です。

という次第でして、次回は、この「チャールストン・ラグ」について
お話ししましょう。

つづく

PS リンクはマーサー・ミアーの「Jazz, Rags & Blues」

Kimball Piano Salon /チャールストン倶楽部音楽教室 代表 藤井一成

大阪梅田芸術劇場北向かい I&F梅田ビル705 ℡ 0705-436-5371

ジャズピアノ/ボーカル/弾き語り他生徒募集中!

http://www016.upp.so-net.ne.jp/kimball/Kimball_Piano_Salon
Jazz, Rags & Blues for Two, Book 2: 6 Original Duets for Intermediate Pianists

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  • 発売日: 2003/02
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[ジャズピアノ/ボーカル」の学び方についてのご質問をどうぞ! 大阪梅田Kimball PS [レッスン]

前々回より[子供へのジャズ教育」でご活躍中の優子さんから頂いたご相談への回答、
という形で本ブログに書かせて頂いております。

実は色々な方からメールやお電話、或いは直接ご来室頂いてのご相談他を頂く事が
少なくなくて、お電話や突然のご来室の場合、「貧乏暇なし」な僕は前後の予定が埋まっている
場合が少なくなくて、折角、ご来室頂いてもごく僅かな時間のみで失礼する事がままあります。

という訳でメールでの会話が増えますが、これも、プライベート以外の音楽関連
については、このブログでの公開書簡という形式に切り替えさせて頂こう、
というのが最近の方向です。

よって皆さんもご質問ご意見等があれば、下記宛メールにてメッセージを下さいませ。
直接或いは直ぐには返信できないかも知れませんが、このブログのネタとして、
ない知恵をふり絞って一緒に考えさせて頂きたいと思いますのでヨロシク。

アドレスは ****@nifty.com で***にai-msをお入れ下さい。

大阪梅田芸術劇場北向かい I&F梅田ビル705 Kimball Piano Salon  音楽教室

Lounge Jazz 科(ピアノ/ボーカル&弾き語り/理論)
Salon Classic科(ピアノ/声楽/作曲)

℡ 0705-436-5371 (藤井直通)

http://www016.upp.so-net.ne.jp/kimball/Kimball_Piano_Salon
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[理想的なジャズメソッド」とは? 大阪梅田Kimball 音楽教室 [レッスン]

この所、伊丹市で音楽教室を主宰される優子さん相手に
「子供へのジャズ教育」について、ああでもない、こうでもない、と
お話しする機会が増えています。

尤も僕は「子供へのレッスン」自体の経験が殆どなく、
「子供へのジャズ教育」について何かを語れる立場でもありません。

まぁ[大人」への[ジャズ・レッスン」はかれこそ二十年程やっている訳で、
何かご参考になる事がお伝えできるかも知れません。

ところで優子さんですが、メールによれば、
ご自身の教室で「子供へのジャズ教育」を実践され成功されておられるご様子。

とっても興味深い話なので、メールから抜粋して転載させて頂きましょう。


「クラシックは息がつまるが、ジャズ即興は楽しい」というお便り

(優子さんからのメールを一部貼り付けます。)
私が子供さんにJAZZをさせていますのは、小学2年と5年です。 どちらも、積極的にアドリブを即興で弾きたがります。 私はあらかじめ、Cのブルースのトリオのカラオケを制作しておき、 エンドレスで流れるように設定し、ドラムとベースの伴奏を流します。 すると、彼らは、好きなように楽しく弾いて、それを録音し、喜んで聴いてます。 ですが、適当弾きでは、なんですので、きちんとした教材が必要と考えています。 彼らにクラシックを弾かせると・・息が詰まってきて、ため息、段々しんどくなってきて、 席をはなれ、どこかにいってしまいます。または、もうやりたくない・・続きません。 ジャズのみでピアノのテクニックがちゃんとつく方法はないものかと考えているのです。以上
************************************
いかがですか?

素晴らしいですね!

「即興」というものは「誰にでもできる音楽の方法だ」の筈ですが、
ピアノを習う人の数割も「即興」なぞできない筈です。

とにもかくにも[即興」ができて、且つ、それを楽しめる、
という所まで[教育」された訳で、なかなか凄い話だなぁ、と思います。

ただメールにも書いておられので色々な部分の質的向上を目指すために、
敢えて現在の優子さんのレッスンについての問題点を指摘しますと下記の如くになります。

・生徒さんは「ジャズ即興」は楽しいが、「クラシック」は「固くてツマラナイ」となっている。
・「即興」を一応はできるが、どうも「手癖の域」から脱っせれない。
・「即興演奏」はできるのが「ピアノが上達している」感が薄い。

考えてみれば「理想的なジャズ教育」に[子供」も[大人」もない訳で、
優子さんの教室でも下記の事項を満たせるようになって頂きたいものです。

・「即興」が「手癖」や「聴き覚え」ではなく、[作曲」として[構築」できるようになる。
・[ジャズ」を学ぶことで[クラシック」まで習得できるようになる(或いは好きになる)。
・「正しいピアノ奏法」が[即興」を通して実につく。

つまりは
1,[ピアノ奏法の習得」
2,「音楽理論の習得」
3,「ジャズ即興の実践」

の三点を網羅する「ジャズ・メソッド」が必要となります。

という訳で次回は[理想的なジャズレッスン」についてお話しましょう。

Kimball Piano Salon 主宰 藤井一成

大阪梅田芸術劇場北向かい ℡07054365371

テディ・ウィルソン2.jpg

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子供に「ジャズ」を学ばせる理由 大阪梅田Kimball 音楽教室の場合 [レッスン]

前回より「子供へのジャズ教育」についてお問い合わせ頂いた優子さんへの返信、
という形でこのブログを書かせて頂いております。

優子さんはご自身の教室で「子供」の生徒さんに「ジャズ」のレッスンを為され、
盛り上がっておられる、というピアノの先生ですが、僕が研究している
りー・エバンス等の「ジャズ・メソッド」について関心を持たれ、
メールにて相談に来られました。

何度か書きましたが、僕自身は「子供へのジャズ教育」を云々する以前に
「子供のレッスン」の経験自体が殆となく、とてもではないが
「子供のジャズ」についてお教えできるような立場ではありません。

尤も「大人」へのジャズレッスンは長年続けているし、
趣味と実績(?)を兼ね、世界の「ジャズ教材」を研究、
国内出版や監修にも関わり、もしかして「子供へのジャズ教育」についても
お話しできるだろうし、むしろ、優子さんから色々と伺うのが楽しみ、という所です。

但し、何しろ「貧乏暇なし」状態が悪化し、
なかなかお会いできる時間が取れないので、
時々、メール等での交信や電話でのお話しをさせて頂いてましたが、
色々と面白い話もあるし、前回書いた如く、
いっそ、ブライペート部分は伏せるとして、
音楽やレッスンに関しては、このブログによる「公開」で書く、
というスタイルにしました。

という訳で、優子さんとの交信ですが、
お子様を持つご両親、「子供」の生徒を持たれる先生等の
「子供へのジャズ教育」にご関心があられる方、
或いは「大人」の「これからピアノやジャズを学びたい」という方は
是非お読み下さい。


「子供」に「ジャズ」を教える理由

優子様

「子供へのジャズ教育」については「教材」や「レッスン・プログラム」のどれが良いか、
どう教えるか、という話も大事ですが、そもそも「子供にジャズを教える」理由について
明確にする事が先だと思うようになりました。

実は僕の教室にも、極く稀には「子供にジャズを教えて欲しい」というお母さんが
お越しになられる事があります。

僕の教室であるKimball Piano Salonは大阪梅田の商業地域にありますから、
近所の子供(や大人)が「近所にあるから」という理由で習いに来る教室ではなく、
会社帰りにの方や、遠方の方が、レッスン内容に興味を持たれて、
他教室との比較の上で入会される、というケースが殆どです。

簡単にいえば「ジャズピアノ/ボーカルが上手になりたい」という動機で来られる訳で、
僕達の仕事は「どうすれば上手になるのか?」を考える事から始まり、
「ジャズに興味を持ってもらおう」という事は僕達としては考えてなくとも済みます。

尤も「子供」の場合、本人が「ジャズを弾きたい(歌いたい)」などと要求する筈がなく、
先生なり親が引合せない限り、「子供」が「ジャズ」と関わる事はないでしょう。

つまりは「ジャズに興味を持たせる」という事を最大の仕事とせねば
「子供へのジャズ教育」はあり得ない訳です。

更にいえば「なぜ子供にジャズを学ばせるのか(興味を持たせ、好きにさせるのか)」
について、しっかりした考えてを持たねばなりません。

「子供にジャズを教える」理由は?

たまに「子供にジャズを教えて欲しい」というお母さんが僕の教室に来られる事があります。

僕の方では「なぜクラシックでなくジャズを学ばせたいのですか?」と興味を持ってしまいます。

それに対し異口同音に言われるのが「クラシックは堅苦しいのでツマラナイし、
ガサツなうちの子供には合わない。楽譜を使わず自由に即興できるジャズならば、
うちの子供にも合うんじゃないか」という「ジャズ=自由な音楽」説が一つ。

或いは「将来、職業音楽家を目指させたいが、クラシックだと経済的に大変そうだが、
ジャズならば稼げるように思えるので、ジャズを習わせたい」なんて話があって
思わず吹出して(笑って)しまいます。

僕達としては「将来のジャズミュージシャン」の養成を目標として
「子供のジャズ教育」をお勧めする訳では全くなく、
仮に「子供」本人が「ジャズミュージシャン」を目指したい、から言って、
子供の時分から「ジャズ・レッスン」を始めたとて、
成人後に「ジャズ」を始めた人よりも有利に事が進む、
というものでもない筈です。

むしろ、昔、存在した「エレクトーンを曲芸の如くに弾きまくる子供」を「養成」した
「楽器屋さんの音楽教室」と同様、そういう「天才的な子供」の大部分が、
「二十歳を過ぎればただの人」へと逆行してしまう甚だ憂慮すべき結果を
招くだけでしょう。

では一体何のために「子供」に「ジャズ」を教えるべきなのか?
つまり「目的」を明確にしない事には「教材」や「レッスンプログラム」は立てれない訳で、
この部分について突っ込んで考えてみました。

つづく

PS 写真は「子供へのジャズ教育」に有力な教材 リー・エバンス著「Jazz Mataz」

Kimball Piano Salon /チャールストン倶楽部主宰 藤井一成

大阪梅田芸術劇場北向かい ℡0705-436-5371
http://www016.upp.so-net.ne.jp/kimball/Kimball_Piano_Salon

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「子供へのジャズ教育」への回答 [レッスン]

皆さん、こんにちわ。前回書きましたが、僕はメールや電話で
このブログで書いている「ジャズ教育」関連についての
お問い合わせやご意見を頂いています。

それで暇を見つけては個別に返信しておりましたが、
考えてみれば、このブログにて、プライバシーに差障りがないよう配慮した上で、
公開返信頂ければ面白いな、と考え始めました。

わざわざメールやお電話して下さる場合、
基本的には賛同している訳ですが、
更に突っ込んで聞きたい、とかご協力やご参加のお申し出、
ご活動の報告等で興味深い内容が色々とあります。


という訳で「公開返信」を始めますが、
一発目はピアノ教室を主宰しておられる優子さんという方。

優子さんはご自身の教室で「子供へのジャズ教育」を推進しておられ、
僕達の音楽プロジェクトである「チャールストン倶楽部」へのご参加のお申し出と共に、
教材やレッスンプログラムについての情報を求められました。

以前、書きましたが、僕が主宰する「Kimball Piano Salon/チャールストン倶楽部」には
「アーティスト・プロデュース」に加え「音楽教室」や「教材開発」を根幹業務として行っています。

或いはリー・エバンス、マーサー・ミアー、ラリー・ミンスキー、クリストファー・ノートン等の
米英系の「ジャズ・ピアノ・メソッド」の紹介&研究~普及活動を行っています。

「音楽教室/教育」の対象は「大人」ですが、「子供への教育」も重要だとは思っています。

尤も、これは「思っている」だけに留まり、僕自身は極端として、
メンバーの大半が偶々「子供」ではなく「大人」へのレッスンや授業を担う関係で、
「子供へのジャズ教育」の事例自体を多く持ちません。

その点、メールを頂いた優子さんは、
ご自身の教室で「子供のジャズ」を推進しておられます。

そんな優子さんが「子供へのジャズ教育」についての僕にご質問。
そんな回答が下記となります。

***********
優子様

メールを拝見致しました。優子様の「子供のジャズ教育」に対する
情熱と創意工夫、実績に感服致しました。

私達の現状は「子供へのジャズ教育」を「どうやって、何を、教えるか?」を論じるに至らず、
未だ「子供にジャズを教える理由」を捜している段階です。

正直言って、私自身は「ジャズピアノ」のプロ奏者であり、教室主宰者/講師でもありますが、
自分の教室が「子供」を対象にしていない事もありますが、
「子供へのジャズ教育」の必要性については未だ確信が持てない、という状態です。

そもそも私は「子供のレッスン」自体の経験が殆どありませんが、
私が「現役ミュージシャン」や「現役講師」の方々を生徒として教えている、
からと言って「子供のレッスン」の能力は大してないだろうな、と自覚してます。

「大人」が私の教室の扉を叩かれるのは、
ジャズなりクラシックなりを学びたいからであり、
私の仕事は「どうやって学ぶ(教える)か?」から始まります。

ところが「子供のレッスン」の場合は、
「興味を持たせる」事から、或いは、それが最大の仕事となります。

これは凄く難しい仕事ですね。それを推進している優子様には、
是非「チャールストン倶楽部」のメンバーとして活躍して頂きたい、
と強く願っております。

それはさて置き、「子供へのジャズ教育」ですが、
「どうやって子供に対し、ジャズを興味持たせるのか?」が大きな問題となりますが、
それ以前に「何の為」に「子供へのジャズ教育」を行うのか?という根本について
考えてみたいと思います。

(つづく)

「Kimball Piano Salon/チャールストン倶楽部」主宰 藤井一成

大阪「梅田芸術劇場」北向かい ℡0705-436-5371
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クラシックの楽譜が本当に読めればジャズ即興なぞ容易い,というピアノメソッド1 [レッスン]

「どうすれば即興演奏はでますか?」という質問をしばし頂きます。
僕が「ジャズピアノ講師」だからでしょう。

僕については「クラシック出身」のように誤解される方もおられますが,
音楽への目覚めがクラシックだった事,
出身音大がクラシック系だった事,
自宅ではバッハ以外弾かない事を除けば,
僕は「ジャズピアノ」の人。

だから「即興」なんて,このブログを書くが如く,
何という苦労もなく出来てしまいます。

ご希望とあればキース・ジャレットなみに
「一時間の完全即興演奏」でもご披露できますが,
キースと圧倒的に違い,僕のは場合,
このブログの如く,一時間位やっても意味があるのは
精々三分くらい,という単にダラダラしているだけ,
というなかなか深刻な問題が存在するのですが…(汗)。

つまりジャズに限らず,ロックやポップスの人間からすれば
そもそも「演奏」とは基本的に「即興」な訳で,
「即興ができますか?」なんて質問は来ません。

「どうすれば楽譜がスラスラと読めるようになりますか?」
なんて質問は来るんですけどね。

ちなみに「ジャズピアニスト」には「楽譜をスラスラ読む」派と
「楽譜はパッと読めない」派とに分かれます。

僕自身はクラシック・ピアノや作曲のトレーニングを受けましたから,
楽譜なぞ,老眼で読み難くなった携帯メールよりも,楽に読めますし,
ジャズの偉人達…バド・パウエル,マイルス・ディビス,ビル・エバンス等…の殆ども
「楽譜がスラスラ読める」どころが難解な楽譜を読みこなします。

尤もルイ・アームストロングとかエロール・ガーナーのように
「楽譜の読めない大アーティスト」も存在します。

つまりは楽譜なんざ読めようが読めまいが「即興」はできる,という訳です。

「楽譜どおりは演奏できるが即興はできない」って本当?

ところで「楽譜の読めない」クラシック・ピアノの人というのは存在しない筈ですが,
クラシックの大部分の人が異口同音に「楽譜どおりは演奏できるが即興はできない」
と言われます。

クラシックの場合「楽譜が読めない」なんて事は言わないでしょうが,
「即興ができない」という事は全然恥ずかしくなく公言されます。

「即興ができない」からと言ってクラシックピアニストとしての資質がない,
なんて誰も思いませんしね。

でも,これは本当は奇妙な話なんです。

そもそも「クラシック」に「即興」がなくなったのは近代以後の話しなんです

実をいえば「クラシック」で「楽譜に書いておる音」のみを演奏するよになったのは,
結構最近…第二次世界大戦後…の事なのです。

そういえば第一次世界大戦で左手を失ったピアニストの為にラベルが作曲した
「左手の為のピアノ協奏曲」は初演時,作曲依頼したウィトゲンシュタインは勝手に
即興というか曲を変えてしまい,作曲者であるラベルと喧嘩になりました。

或はショパンやベートーヴェンは,そもそも「即興演奏家(ジャズピアニスト?)」として
パリやウィーンでデビューし人気を博したものの,「作品」として楽譜に書かれたモノは
彼等の即興には劣る,とも言われました。

つまり20世紀になってレコードやラジオを発達し,
「楽譜通りに弾かれた」演奏が普及するに従って,
「クラシック=楽譜の再現」という事になってしまいましたが,
本来はポップス同様に「演奏家=即興演奏=作曲家」という図式でありました。

つまり19世紀末迄は「楽譜通りは弾けるが即興はできない」クラシックピアニストというのは,
いわば「レシピ通りには料理できるが自分ではレシピを作れない」いわばファミレスの
キッチンのバイトが「料理人」ではないが如く,ピアニストとしては出来損ないの存在だった訳です。

では19世紀迄のクラシックピアニストは「即興演奏」の勉強をしたり,才能があり,
20世紀のピアニストには突然変異的に才能が失せてしまったのか,
といえば,そうではなく,そももそ「演奏」=「楽譜を読む」という意味自体が
奇妙な形で変形してしまった,という事でしょう。

では一体なぜニワトリやペンギン等「飛べなくなった鳥」の如くに,
「クラシックピアニストが即興できない」のか?

そもそも「即興」とは何か?

どうやれば「即興」が学べるのか?

について次回お話しましょう。

Kimball Piano Salon 音楽教室 主宰 藤井一成
http://www016.upp.so-net.ne.jp/kimball

大阪梅田劇場北向かい I&F梅田ビル7o5  





タグ:即興演奏
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ジャズピアノ/ボーカルの良い講師,駄目な講師 [レッスン]

ふと他の教室ではどのような「レッスン・プログラム」があるのか?と考える事があり,
変な話ですが他教室のホームページを見る事があります。
(まさか「無料体験レッスン」には行きませんがが…笑)

尤もそもそも「レッスンプログラム」なぞない教室が少なくないし,
あるにせよ「秘伝」たるプログラムの全容を軽々しくホームページで公開している訳でなく,
(うちのだって全ては公開してません。尤も「秘伝」にしたい訳でなくページ更新が面倒だから…汗)
実際の内容はよく分かりません。

それでも生徒さん経由で他教室のレッスンの様子が伺える時もあります。

まぁ,うちの教室に通われる生徒さんですから,基本的に他教室より僕の教室が良い,
という前提ですから話に信憑性はありませんが,その範囲で察するに同業者ながら「なかなか良いな」
と思えるものも「こんなレッスンじゃあ駄目だ」と思えるものもあります。

うちとは違うが「良い教室」もあり,似ていようが違おうが「悪い教室」もある

僕と「教え方」が近いものもあれば異なるものもあります。「考え方は異なる」
が「しっかりしたレッスン」がされておられるな,と感じるものもあります。

何れにせよ「良い教室」ですから,僕の所(敢えて「良い教室」に含ませて貰いますが)も含め,
何れの教室の何れを選択するか?は生徒さんの志向や好み,物理的条件や縁次第で
選択されて間違いではないでしょう。

しかし中には「これはどうかな」と思うわせられるレッスンや教室もあります。

という訳で今回は「どうせ言いたい放題」の僭越極まりない本ブログですから,
この際ジャズの「良いレッスン,悪いレッスン」について考えてみたい,と思います。


講師の資質
「ヒトにモノを教える」」に際しては,何よりも講師自身に知識や技能を含む「本質への理解」が必要です。
或いはジャズピアノなりジャズボーカルなりを自らが「お手本」を見せれないようではお話にならないし,
生徒の音楽における「問題部分」を見抜き,それを「矯正」する事で「我流」から離れ,
本来の「個性」にたどり着くように指導できねばなりません。

感性ではなく「読み書き」的基礎を教えれないレッスンは駄目!

「ジャズは自由だ!」とか「ジャズは感性だ!」などと一見尤もらしい旗印の下,
単に「レコードコピーしてきて」という宿題と,単なるセッションを重ねるようなレッスンでは,
「狎(慣)れる」事はあっても「本質」に近づく訳でもないし,そもそも基本的な
読み書き文法的な音楽技法の習得さえ叶わぬでしょう。

或いは,それを埋め合わせるが如く,「理論の本」なぞの問題解きに時間を費やす,というのは,
所詮「勉強している」という錯覚を与えるだけで実効力に欠け,
例えば「ハノンの練習」同様に時間の浪費といえましょう。

何故,そういうレッスンしかできないのか?

結局の所,講師自身の演奏に関しては素人目には「流石だ!」と思えても,
実は本当には「読み書き」ができている訳でなく,ただ「場数を踏む」事による慣れと気合
によるハッタリだけで本人は何とかやり過ごしている,という状態にあるが故,
いざレッスンという「客観的な技能や知識」が必要とされる場合に馬脚を現わす,となりましょう。

教えるのは巧いが自分は弾けない,なんてのもナンセンス

逆に「アタシは弾けないが,教えるのは巧い」なんて講師も困ったもの。

講師自身が「ジャズを修得する為の過程(課程)」を経験せず,人の「ジャズを修得する為の課程」なぞ構築できる筈がありません。

「上級者のレッスンは無理ですが,初心者ならば教えれます」なんて講師もいますが,
「上級者」までをレッスンを構築できてこそ,入門課程のレッスンも指導できる,というもの。


上級クラスを担当できてこそ初めて初級クラスも担当できる

僕自身,講師職は「ピアノやエレクトーン講師を対象とする講師養成課程」を担当する事
からキャリアを始めましたが,なかなか「初級用レッスン」について確信を持てるようになるには,
十数年を要しました。

「上級」の更に上まで進めるようになった事で,漸く「音楽の基礎」が見えてきた,という所。

つまりは「基礎」を教える,なんて事は或る程度以上「音楽の本質」を掴んだ者をして始めて為し得る,
非常に大切な職責です。とてもできないが「我流」や「感覚」だけできる訳でもないし,

「初心者ならば教えれます」なんてシャアシャアと言ってる,そもそも「何も分かっちゃいない人」
に為せる仕事ではないでしょう。

それでも「演奏家向き」と「教育化向き」はありますが

勿論「演奏家向き」「教育化向き」のタイプというものはあります。

「演奏家」の場合,何らかのエンタティメント性(悪くいえばハッタリ)が必要だろうし,
「教育家」の場合,そのハッタリ(個性?)を自らでなく生徒に発揮させる職能が必要となります。

「名演奏家必ずしも名教師にならず」とか逆も真なり,みたいな意見もありますが,クラシック指揮者の「帝王」ヘルベルト・フォン・カラヤンやジャズの「帝王」マイルス・ディビスは音楽講師をしていた訳ではありませんが,
配下のメンバーを大きく育てる能力(プロデュース力ともいえますが)があり最高の「教育家」ともいえましょう。

何を教えるべきか?明確にでき,且,それを教えれる技術を持ってこそ一人前の講師といえるのです

結局の所,「何を教えるべきか?」を明確に理解し,且,「教えれる内容」をより大きく持つ者こそが
「名教師」といえましょうし,

逆に幾ら「教え方が巧い」だの「権威や権力がある」だのと威張った所で,
肝心の「内容」がお粗末ではロクなものではないでしょう。

という訳で「良いレッスン(教室)」ができる講師の条項をまとめますと…

・何を教えるべきか分かっている。 ・教える内容についての自身も技術や知識を充分に持っている。 ・生徒の発展=自分の発展としての喜びを持てる

という事になりましょうか?
僕自身も上記点を目標に励みたいと思います。

Kimball Piano Salon 音楽教室主宰 藤井一成

大阪市北区豊崎3-10-2 I&F梅田ビル705(阪急梅田劇場北向かい)

「ジャズピアノ」「ジャズボーカル」「クラシックピアノ」科 http://www016.upp.so-net.ne.jp/kimball

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カフェピアニストの毎日の「ジャズピアノ/ボーカル」練習法 [レッスン]

皆さん,明けましておめでとうございます!お正月を如何お過ごしでしょうか?

僕は恒例のミレニアムイベント(初詣)やら親戚集合やらの後,
「つかの間の休暇を楽しんでいる」といいたい所ですがピアノ演奏を稼業とするが故,
正月も盆も関係なく,何はともあれピアノや歌の稽古はせねばならず,早速に取り掛かると,
いつもよりも暇なせいか色々な事が思い浮かんできます。


尤もお正月だからと言って格別変わった練習をする訳ではなく,
十年一日の如し,同じ事を只管に繰り返す課題を今日もやる,というだけの話ですが…。

そういえば,先日,知人のジャズピアニストとスタバでお茶なぞしておりましたが,
話題は十年一日の如く「どこのピアノが良い」「誰それの演奏は良い(又は悪い)」
「今の自分のスタイルは何」等が繰り返されますがこれも定番である
「どういう練習をしているのか?」に移りました。

彼は元々はギタリストだったのがピアニストに転向した故,
僕もそうですがプロアマ問わずジャズピアニストによくある「元々クラシックピアノの経験があり,
ジャズに転向した」というパターンではなく,未だに二段譜のクラシック曲の演奏は不得手で,
しかし「指の力を付けたい」とやらで一日に何時間もハノンやら音階を練習する,との事。

「そりゃあご苦労さん」と僕が笑いながら褒めているようなカラカッテように声をかけると,
僕が人様に「ピアノ奏法がどうたら」とお教えするのを生業としている事を知っている彼は
「実はハノンや音階を何時間かかけて練習する日々が正しいの否か不安になっている」と相談を始めました。

「カフェラテを奢ってくれるならばお教えするが…」と僕は前置きし,
「何時間もハノンを練習しているならば確実にハノンは上達する」しかし
「だからといってピアノが総体として上達している訳では決してない」と指摘するとガーンときた様子。

「ハノンが上達」したからと言って,別にバッハが弾ける訳でも,
ビル・エバンスのようなジャズハーモニーが紡げる訳でも全くないでしょう。

「そやけどハノンを二三時間弾くと指がよく動くようになって,
チック・コリアやマッコイ・タイナー風に速いパッセージがパラパラ弾けるで」
と彼が必至になって言うので「チック・コリアみたいに弾きたければ,始めからチック・コリアの
コピー譜でも買ってきて二時間練習するが,より上達するやろう」と返してやると,
「ホンマや!」と飛び上がりました。

書くと「そんなもん当たり前やろう」と誰でも思う筈ですが,
結構,音楽の練習法というのは,なまじ出来ないウチは,一見良さそうな,
しかし結局駄目な方法に惹かれてしまうんですね。

尤も彼のピアノスタイルはチックやマッコイみたいな「モード・ジャズ」ではなく,
僕同様にハンク・ジョーンズやナット・キングコールみたいな「スゥィングとバップの中間的なスタイル」
なので「練習するんやったらオスカー・ピーターソンのエチュードがエエよ」と教えてやりました。

ちなみに僕は勝手に「オスカーのエチュード」と読んでますが,
正しくは「Jazz Exercises,Minuets,Etudes&Pieces for Piano」で国内版がヤマハから
「オスカー・ピーターソンのジャズハノン」という変なタイトル訳で発売されています。

この本は,使い方次第では「ピアノの弾き方」のみならず「ジャズ即興」の全てが分かる,
という,とても深い教本ですが,かえって素人目には「何だ,こんなの簡単やんか」と
勘違いされてしまう楽譜です。

それはさておき「練習」というのは凄く重要な問題ですね。

まぁ僕自身が「ジャズハーモニーやアドリブの達人」という訳でなし,
過不足なく自由に楽しめる,という程度に過ぎませんが,
尤もそれすら長年できず,あれこれ試行錯誤や挫折を繰り返してきた次第です。

正直言って,十代から二十代にかけ,毎日,ハノン全巻(曲)を二時間半かけて弾き通す,
あるゆる「ジャズ理論書」を買い込んで読み漁る,という年月を過ごしましたが,
結果は「ハノンが上手になった」というのと「途中放棄したジャズ理論書がうず高く積まれた」というだけ。
肝心のジャズピアノは相変わらずの「我流」から一歩も出ない,という有様。

まぁ何やかんやで,その後,効果的な勉強方法にたどり着き,最低限度はできるようになった次第ですが,
別段,僕の方法が理想的かどうかは知りません。というのは音楽経験も「ジャズ」と一口に言っても
色々なスタイルがあり,且,「ジャズ」のどの部分を重視するか?でも勉強すべきポイントが異なるから。

まぁ,敢えて書けば,ジャズ理論や即興については,
どうせならば名著の一つラーモン・リッカー著「インサイド・インプロビゼーション」全五巻あたりが,
多分,ハノンのような機械的練習が好きな人には最適でしょうし,或いは初心者にも取り掛かり易いかも
知れませんし,一度位やったって,そう損な時間の使い方でもないでしょう。

正直言って,時間対効果の面でどうかなと思います。

僕自身は「機械的なパターン練習」は避け, 「音楽的に意味が深いもの」をできるだけ深い所まで追求する, 「美しさ」をできるだけ汲み上げる努力をする,

というこそが「効果的な練習」であるかな,と思います。

という訳で僕自身の練習パターンを上げておきます。別に万人向きではありませんが,
或る程度のご経験がある方にはご参考になるかな,と思います。


藤井自身の「毎日の練習」ジャズピアノ/ボーカル編

基礎/オスカー・ピーターソンの「エチュード」二巻か三巻を丸々弾き通す。
ストライドピアノ(古いスタイルのジャズ)/アート・テイタムやテディ・ウィルソン等の                   編曲や採譜を数曲分析しつつ弾く。
楽曲/「Steinway Liblally/Great Standerd 」より数曲弾く。

大阪市北区豊崎3-10-2 I&F梅田ビル705 (梅田芸術劇場北向かい)
Kimball Piano Salon 音楽教室主宰 藤井一成 
http://www016.upp.so-net.ne.jp/kimball

PS;リンクは前述のオスカー・ピーターソンのエチュードです。

Jazz Exercises, Minuets, Etudes & Pieces For Piano

Jazz Exercises, Minuets, Etudes & Pieces For Piano

  • 作者: Oscar Peterson
  • 出版社/メーカー: Hal Leonard Corp
  • 発売日: 2005/10/30
  • メディア: ペーパーバック



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