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再び「モダンジャズ」の勉強を始めましょう! 大阪梅田Kimball PS [Lounge Music Project]

どうもブログ活動(?)をご無沙汰している僕ですが、
皆さんは如何お過ごしでしょうか?

ブログを怠けていますが、実生活も相変わらずダラダラしており、
その為、「やらねばならない仕事」が山積みのまま放置されている、
という典型的「貧乏父さん」状態にある僕ですが、
凝りもせず、次から次へと「面白そうな仕事」に手を出してしま、
「貧乏暇なし」の悪循環が断ち切れない、というのが前回明かした
僕の実情でした。

それでもって最近、俄かに「面白そう」だから、
と力を入れているのが、このブログでも取り上げ中の
「Lounge Music Project」です。

「Lounge Music」とは銘打ってますが、
僕達自身が演奏したり、或いは音楽教室として展開するのは
「Lounge Jazz」のみ。

尤も「Lounge Jazz」という定義はなく、
やっている人夫々が自分のスタイルを自称するだけでして、
僕達の「Lounge Jazz」もあくまで、僕達のスタイルに過ぎません。

とはいえ「Lounge Jazz」といえば、
何となく「こんな音楽だろう」というイメージが伝わる訳で
なかなか便利な用語ですが、尤も、これをちゃんで学び、
ちゃんと演奏する、というのは相当に大変な話なんです。

ところで僕自身とっては「Lounge Jazz」は興味が沸いたから新規に始めよう、
という話ではなく、どうにかこうにか「職業音楽者」として生活が立ち始めた
三十才位から現在に至る二十年も関わってきた仕事であり、
いい加減な飽きてしまい、本当にこの三年位は休業していた程です。

これは「Lounge Jazz」自体にも飽きた、というよりは、
夜向けスーツに着替えて、カフェ・バーだかでピアノを弾く、
という年月に厭いてしまった、という事が一点。

自分を直視すれば、仕事で要求されるレベルなんざ、
「手癖」と惰性だけでも賄えるとしても、
かと言って本当にアートな場では通用しない、という事への
苛立ちが興っておりました。

「音を楽しむ、と書いて、音楽と読むみたいな事を
立派なオッサンが尤もらしい顔で話したりしますよね。

しかし元の中国語の語感では「音楽」とは「音の楽士」であり、
「楽士」とは孔子みたいに「道を極めた後に至る世界の住人」という所ですし、
英語のMusicもギリシア神話の「ミューズ(美の女神)」が語源にありましょう。

従って「音楽」やMusicは、「音を楽しむ」というよりは、
「血みどろの修行を経て到達する安息地」という所で、
むしろ「茶道」とか「柔道」に倣い「音道」と称した方が
本来の意味を伝えましょう。

或いは「日本人はなんでも直ぐに頑張るが、西洋人は楽しんでやる」
みたいな話をするオッサンがいますが、これも嘘。
まぁ敢えていえば日本人は「結果」に拘り過ぎ、
西洋人は「過程」を楽しむ、という感はありましょうが、

いずれにせよ「汗」「涙」「血(?)」を流さずして、
「創造」はありえず「美の女神」さんとやらも振り向いてくれません。

そんな訳で「手癖と惰性」に陥ったしまった自分の「Lounge Jazz」の
リセットの必要性を感じていた所、たまたま「チャールストン倶楽部」
を主宰する事で「ラグタイムやスゥイング」スタイルと出会い、
暫くは、そちらに専心していた次第、という事も
このブログでは何度かお話ししました。

ところで何故今になって再び「Lounge Jazz」への取組みに戻ったのか?
というか「チャールストン倶楽部」との並行を目指したのか?

誤魔化しが効かない「オールドタイム」で基礎力アップ

これも何度か書いた話ですが「チャールストン倶楽部」というのは、
1920~40年代位の「モダーン・エイジ」と呼ばれるニューオリンズ・ジャズや
スゥイング・ジャズ等の「オールドタイム」と呼ばれるジャズを専門とします。

これも何度か書きましたが、僕は長年「ジャズピアノ」を演奏したり教えたりしており、
上手いか下手かは知りませんが「ジャズピアノ」に必要な技法や知識は一渡り習得したつもりでした。

尤もこれは日本で「Jazz」を指す「モダンジャズ」に限られており、
いざやってみると「オールドタイム」に共通する「ストライド・ピアノ奏法」が
全然できない、とわかりました。

具体的には十度のベースがパッパッと弾けない、という事もありますか、
そもそもベースの設定が「ジャズピアノの教科書」にある「ルートと5thを交互に弾きます」
的ルーズなものではない、とアート・テイタムやテディ・ウィルソンはもとより、
スコット・ジョプリンみたいな古いラグタイムですら違う、と分かったからです。

どうも分析していくと、単に和音から「ルート」と「5th」を取り出して弾けばいい、
というファーストフード的なものではなく、バッハの音楽のように
メロディー対しての対位法的ラインを構築していくのだな、と分かりました。

早い話、それまでの「ジャズコード」やら「フレーズ」パターンの
貼り付けによる「ジャズピアノの弾き方」では、
ビル・エバンス風やキース・ジャレット風のなにやら難しげな
パターンでこそ格好がついても、シンプルなラグタイムでは
貧弱さが露呈してしまう、と。

例えば、言っちゃあ悪いがジャンクフード系ハンバーガー店の
ハンバーガーを分解し、パンだけ食べる、とかハンバーグだけ食べる、
とかすれば、そりゃあお粗末な味しかしないですよね?

何とかカンとはバーガーとか言って、一見豪華風のものが入ってたり、
ドロドロのソースがかかっているから何やら美味しく思えてしまう、という所。

ところが「オールドタイム」ジャズの場合、
パンだけ、とかハンバーグだけ、とかレタスだけ、の「素材」
の一つ一つとか、その組み合わせの妙だけで勝負せねばならず、
つまりは誤魔化しが効かない訳。

かっての僕は、いわばマクドのビッグバーガーを買ってきて、
ケチャップの換わりに「ケチャップとマヨネーズを混ぜたソース」を用い、
市販のサラダやチーズを乗せ、それで「豪華バーガー」と称していたようなもの。

チキンラーメンにいかに豪華な具を乗せようが所詮はチキンラーメンではないですか?

「オールドタイム」を勉強し始めた所で、どうもそれまでの勉強の内容自体が
間違いで、本質的な部分、つまりは美味しいパンを焼くとか、本物のハンバーグを
焼く、という事の熟達は当然として、本当はパンに使う小麦粉作りから
考えねば美味しいハンバーガーならぬ、本物の「音楽」は作れない、とわかった次第。

そういう意味で三年間の「チャールストン倶楽部」での勉強は有意義でした。

今後の「チャールストン倶楽部」と「Lounge Music Project」の使い分け

ところで「チャールストン倶楽部」は僕にとっては過去の話ではなく現在進行形。
つまりは「Lounge MusicProject」と並行する訳ですが、両者の大きな違いは、
基本となるジャズスタイルにあります。

つまり「チャールストン倶楽部」が1940年代頃までの「オールドタイム」に対し、
「Lounge Music Project」はそれ以後の「モダンジャズ」。

僕自身は「ストライドピアノ奏法」を勉強した事で、
かえって「モダンジャズ」方法について別な観点から視れる様になり、
知らぬ間にスキルアップができてと思っています。

とは言え、基本的な違いは、ピアノ奏法よりも、
むしろバンドというか「伴奏」にあり。

僕は「オールドタイム」の「ストライドピアノ奏法」を勉強した理由ですが、
「モダンジャズ」というのはベースやドラム等の「リズム隊」との合奏が
ピアノ音楽の前提でした。

勿論、ビル・エバンスやジョン・ルイス等に「モダンジャズ」のソロピアノの
名盤CDがありますが、それでも本来はベースやドラムを伴うバンドが基本。

例えばクラシックのバイオリン演奏はピアノなりの「伴奏」があるのが普通ですが、
「ジャズピアノ」におけるベースやドラムも同様。
クラシックにも「無伴奏バイオリン・パルティー他タ」というのがありますが、
「モダンジャズ」でのピアノソロは、いわば「無伴奏ジャズピアノ」という所。

ところでクラシックの場合は「無伴奏ピアノソロ」なんていわないし、
そもそもソロピアノで完結した音楽になっていますね。
この点は「オールドタイム」も同様で、むしろソロピアノがこそ
「完結」したピアノ音楽になっています。

これは左手のあり方がクラシック同様に、いわば「伴奏」の役割を果たすからです。

逆にいえば常にドラムやベース等のリズム隊を伴って本番や練習ができるならば
「モダンジャズ」の方が楽しい訳ですが、実際には、そんなメンバーも空間もありません。

僕は長年、カフェ・ラウンジやらレストラン・バー等で演奏しましたが、
流石にグランドピアノはありましたが、ベースやドラムを入れるスペースも
人件費もなく、結局「無伴奏ピアノソロ」をやるのか?という話になりました。

尤も1990年代初頭から契約によってKORGやYamaha等と「自動伴奏キーボード」を
仕事用に導入。つまりベースやドラムのみならずフルオーケストラ伴奏みたいな
サウンドででの演奏が可能になりました。

ちなみに、この手の「自動伴奏」は編成的にはシンプルにするほど、
実際のピアノ演奏が引き立つ訳で、僕自身はベースとギターしか鳴らしません。
(自分ではナット・キング・コール・トリオみたいなつもりですので。)

尤もホテル等と長期契約でレギュラーとして演奏するならば宜しいが、
単発のライブ等が続くと、基本的にグランドピアノがある場の仕事しか請けないにせよ、
単にキーボード一台、PAスピーカー一台運ぶのも年齢と共に億劫になりました。

その点からもピアノ一台で完結する「ストライドピアノ」=ラグタイムやスゥイングが
便利良かったのですが¨。

とはいうものの、「モダンジャズ」が本来の僕の専門ですから、
ベースやギターを伴う演奏の方が正直言って僕自身安心してご提供できる訳です。

かと言って「キーボードの運搬が面倒」という事もありますが、
実は「音楽教室」としてレッスンする場合に生徒さんにも、
それらのキーボードが必要となり、別にセールスマンをしている訳ではないにせよ、
販売云々という話になってしまい、これも煩わしい話でした。

ところでi-phone等のスマホやパソコンは誰でも所有する時代になり、
しかも無料アプリで教材用のデーター、つまりベースやドラム等の
「伴奏」を生徒さんのご負担なしで提供できるようになりました。

ならば良い環境での練習が生徒さんにも可能な訳で、
改めて「モダンジャズ」に手を伸ばしても良いかな、と。

勿論、電気ものを用いない「チャールストン倶楽部」的な音楽も発展させますが、
改めて電気楽器というかパソコン等の環境を活用しての音楽が展開できるかな、
と新たな関心がわいてきた次第です。

という訳で「Lounge Music Project」が再び勃興してきました。

次回はその内容他。写真はKimball Piano Salon梅田です。

Studioの風景.png


Kimball Piano Salon / Lounge Music Project音楽教室 
http://www016.upp.so-net.ne.jp/kimball/Kimball_Piano_Salon/Home.html

Lounge Jazz Piano 科 Lounge Jazz Vocal 科生徒募集中
大阪市北区豊崎3-10-2 I&F梅田ビル705 電話0705-436-5371
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Lounge Jazzと「ラウンジのピアノ演奏」の違い 大阪Kimball PS音楽教室 [Lounge Music Project]

前回,Kimball Piano Salonで展開している「Lounge Jazz」について書いた所,
「Lounge Jazzってナニ?」というご質問を頂きましたので,今日は僕達の
「Lounge Jazz」についてお話ししましょう。

Lounge Jazz=Jazz系「Lounge Music」だけど…

副題の通り,「Lounge Jazz」は「Lounge Music」の一種ですが,
そもそも「Lounge Music」とは何か?が不明ですよね。

尤も「Lounge Music」に関しては業界(?)の定義はなく,
漠然と「空港やホテルのレストラン/カフェ・ラウンジのBGM」というイメージを
何となく共用している,という所でしょう。

僕達はその中の「Jazz系」ですが,「Lounge Music」には「ラテン系」もあれば,
「クラシック系」からポルカやマズルカというヨーロッパ系民族音楽のにバンドもあります。

日本では「会話の邪魔にならないBGM」という面が強調されますが,
本来は「ダンスの伴奏音楽」という役割もあり,日本と異なり欧米では
「格式の高い」場所ほど「社交ダンス」等のダンス・タイムが必ずあり,
むしろ「踊りたくなるような演奏」ができるか否かがバンドの評価となります。

つまりはカーメン・キャバレロのような「1950年代ボールルーム」音楽系のみならず,
モーッアルトやテレマンのようなクラシック~バロックの楽聖達も
「Lounge Music」してた,と言える訳です。

早い話,クラシックを本当に演奏できれば…ちゃんとしたリズム感覚での
ベートーヴェンやハイドンを演奏できれば…「クラシック系」の「Lounge Music」の
演奏家でもあられる訳ですね。


気色の悪い「ラウンジのピアノ」はご勘弁を!

ところで僕が「Lounge Jazz」の音楽教室(大阪梅田Kimball Piano Salon)を主宰している故か,
いわゆる「ラウンジのピアノ奏者」の方々が訪ねて来られる事も少なくありません。

基本的に外部の奏者の方に対し,どこぞの演奏の仕事を斡旋する,という
「人材派遣」業務はやっていないし,何度かレッスンを受講すれば仕事を斡旋します,
という「事務所系音楽教室」ではKPSはないので折角来られても落胆される事が殆どです。

尤も三十代も後半になれば「賞味期限(?)」が過ぎるらしく,
その手の演奏仕事が激減とかでスキルアップによる挽回を謀るが為,
僕のレッスン受講を希望される方もおられます。

まぁ,正直言って,その手の「ラウンジ・ピアノ奏者」の方々の演奏とやらは,
相当に悪い(「レベルが低い」ではなく「質が悪い」)というのが偽らざる所です。

ピアノ奏法の一からやり直す,何てのは普通として,
むしろ「音楽としての探究心=向上心」の欠如こそが最悪の欠点なのですが,
それでも音楽に対するいい加減な態度を改めようというヒトは宜しいが,
相変わらず「最小限の努力で最大限の収入を」を考えるヒトに対しては,
同趣旨の「農薬入り冷凍餃子」を常食される事をお奨めする次第。

話しが飛びましたが,この手の「ラウンジのピアノ」演奏と,
本来の「Lounge Music」を混同される方が少なくないのは,
迷惑な話です。

「ちゃんとしたJazzのスキル」を有するのが「Lounge Jazz」

ところで「Lounge Jazz」でネット検索されれば色々な演奏家で出てくる筈です。
「Lounge Jazz」と称しても,色々なスタイルがあるのは,これ又,
「業界」の定義がなく,それぞれが自分の音楽を「Lounge Jazz」と称するからです。

勿論,色々なスタイルもあれば,ピンからキリ迄,クオリティにも差がありましょう。

僕達の「Lounge Jazz」のクオリティ順位についてはさて置き,
予めお断りしておきますが,別段,僕達のスタイルが
「Lounge Jazz」の標準という事は全くありません。

僕達のスタイルは1950年代のエロール・ガーナーや
オスカー・ピーターソン,ナット・キング・コール等の
「中間派」と呼ばれるジャズを基調とします。

これが1960年代のビル・エバンスやハービー・ハンコックのスタイルだったり,
1970年代のフュージョン・スタイルだったりする訳で
「Lounge Jazz」と言っても色々なスタイルがある訳です。

いずれにせよ,「ジャズ」として,ちゃんとしたモノでないと駄目なんです。

これが単に「ジャズ風」なだけでは気色の悪い「ラウンジのピアノ」に過ぎない訳です。

ちなみに日本でも昔は,キャバレーやテレビの歌謡番組でも
「ちゃんとしたジャズ・バンド」を起用しての「Lounge Music」や伴奏を結構高給で雇いましたが,
今時は「ラウンジのピアノ」を安いというか分相応な「バイト代」で雇いいい加減に演奏で
お茶を濁す,という例が少ないないようで嘆かわしい限りです。

とはいえ,僕達としてはビシーっとJazz …或はクラシックでもラテンでもフォークでも
構わないのですが…で「本物のLounge Music(Jazz)」を提供し,しっかりと
頂くものは頂く,という営業方針を基本とする訳ですね。

結局の所,「Lounge Music」として良いか駄目か,は,
基本となる「Jazz」なりクラシックなりが「本当に出来ているか」否か次第。

そういう意味で,確かに僕達は「Lounge Jazz」という領域に活動を限定しつつありますが,
同時に「ちゃんとしたJazz」を目指し,或は音楽教室として生徒さんには学んでいただく,
というコンセプトにあります。

*********
というようなお話でしたが,次回は僕達が提唱する
「中間派(スゥィングとモダンの中間)ジャズ」による「Lounge Jazz」について
ご紹介しましょう。

Kimball Piano Salon 主宰 藤井一成

「Lounge Music Project音楽教室」ピアノ/ボーカル/弾き語り

http://www016.upp.so-net.ne.jp/kimball(音楽教室のサイト)

リンクはピアノ科の基本教材「オスカー・ピーターソン」の教材


Jazz Exercises, Minuets, Etudes & Pieces For Piano

Jazz Exercises, Minuets, Etudes & Pieces For Piano

  • 作者: Oscar Peterson
  • 出版社/メーカー: Hal Leonard Corp
  • 発売日: 2005/10/30
  • メディア: ペーパーバック



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ラウンジ・ミュージック専攻/演奏実習.カフェ空間に合わせた音を創る [Lounge Music Project]

カフェやレストラン等で活躍できるピアノ奏者やボーカリストを育成する為に「Lounge Music Project/音楽教室」では実際に現場に出演する「演奏実習」を始めました。

音楽に関しては教室内で学べますが,どうにも学べない「客席とのコミュニケーション」「カフェの仕事」ともう一つ。「音響」があります。

「音響」というのはスピーカーやミキサー等PA器材の操作と共にピアノやボーカルのサウンドを空間に合わて調整する二点があります。

ライブハウスと違いかフェの場合,音響器材を使いこなせるスタッフや人手があるとは限らないし,ちゃんとした器材がない場合も少なくありません。だから,ある程度は自分で操作できた方が良い訳です。

尤も大変なのは器材の使いこなしではなく,自分の演奏をどういうバランスでするのか?という感覚です。

違う話しになりますが,僕が主宰する大阪梅田にあるKimball Piano Salonの「レンタル・ピアノ練習室」ご利用者の大半は「自宅には電子ピアノしかないのでグランドピアノを弾きたい」との理由ですが「近々発表会があるので,自宅のアップライトでなくグランドピアノで練習しておきたい」という方も少なくありません。

中には「始めての発表会出演なので緊張します」と言われる方もおられます。

そういう場合「大きなホールだと,自分の弾く音が聴こえず,日頃より強めに弾く方が多いのですが,客席では充分に聴こえてますから,自分では聴こえない位で弾いた方が良いですよ」とアドバイスさせて頂きます。それで本番後にお会いした時に「リハーサルで音が聴こえずに焦りましたが,アドバイスを思いだし,その通りやるとうまくいきました」とご報告頂く事がままあります。

直ぐ近くに壁があり反射した音の固まりが届く狭い部屋と,反射する壁がないホールでは聴こえ方が全く違います。ホールでは自分では聴こえない位で,客席では丁度良いバランスで鳴っているケースが多々あります。

ところがカフェ等の場合,自分にも聴こえないが,客席では全く聴こえない,とか,ひどくアンバランスな音に聴こえる事がそう珍しい事ではありません。

別な問題として,ピアノ周囲は客席に直接音が届き,離れるとまるで聴こえない,という事も当り前のようにあります。いっそライブハウスのようにお客さん全員が「演奏を聴きに来たならば遠く迄届く様にガンガン弾けば済みます。

ところが「演奏なぞ聴く気が全くない団体客」がピアノ前に陣取って騒ぎ,「演奏を聴きに来た常連さん」が遠くの席に座る」という最悪の事態もある訳です。

従ってマイクで音を拾い,四方に配置したスピーカーから部屋に均等に届く様に鳴らす,というのが妥当な解決策となりますが,こればかりは,お店に因ります。

しかし更に重要な事は,物理的な「音響」操作ではなく,演奏による空間の音響調整です。

実は,ここからの話しは「秘伝(笑)」なのであまり公開したくありませんが,敢えて公開しましょう。

人間にとって「心地よい音バランス」というものがあり,例えばオーケストラ曲のように低音と高音のバランスが均等にする必要があります。

つまり高音(女声)ばかりだと低音が不足する訳で,僕の場合は,敢えてピアノの高音域はあまり使わず,低音域中心の即興(編曲)を行うし,低音(男声)が多い場合は高音を多用します。

或は比較的中音域のみで演奏する場合もあれば,低音と高音に手を広げる時もあります。

これらは「音楽的必然性」ではなく,「カフェ空間がその時々で必要とするバランス」の為に瞬時に変えねばならない事なのです。

且,これも「秘伝」を公開しますが(笑),カフェ等での「歓談し易い音の波(テンポ)」や「食事し易い」更には「お帰り頂く(笑)」迄その場に要求される「音の波」を作る必要があります。

ピアノ発表会ならば,ある意味,会場の状況に左右されず,日頃のバランスを再現する事を目指せば良いのですが,カフェだと演奏本来のバランスでなく,その場が要求するテンポや音数,音の高さに変えて音響を創ってこそ,聴いてて自然な感じを受けます。

そういう演奏や歌唱のによる「音響」調整については,さすがに教室では伝授できず,カフェ等の現場でしか,それもセオリーでなく,感覚でしか修得できないものです。

以上,僕の「Lounge Music Project/音楽教室」プレーヤー養成クラスの「演奏実習」についてご説明しました。

という訳でリンクは話しの内容と全然関係ありませんが,僕が好きなCD,シャーリー・ホーンのピアノ弾き語り「Here's to Life」。いかにも「夜カフェ」風のリバーブ感の強いボーカルと静かなピアノがとっても良く,且,美しいストリングやエレピの響きが夢幻的。



Here's to Life

Here's to Life

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Universal Jazz
  • 発売日: 2009/02/10
  • メディア: CD



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ラウンジ・ミュージック専攻/演奏実習「カフェ業務の全てを知る」 [Lounge Music Project]

Kimball Piano Salon「ラウンジミュージック(ジャズ)専攻」プレーヤー養成クラスでは,教室内でのレッスンやセミナーに加え,希望される方には提携するホテル等での「演奏実習」を行います。

レストラン等で実際に演奏/歌唱する事で「パファーマーとしてのスキル」を身に付けて頂こうという制度です。

尤も制度化はこの半年位前から準備を始め,漸く実効させる時点に来ましたが,以前から同主旨で,ある程度の演奏の形ができた方には,取りあえずカフェやレストランのステージ(演奏)を経験して頂いていました。

しかし,これは僕自身にも「精神的負担(?)」が大きく,非効率的な事と考えてみればKimball Piano Salonで「模擬ステージ」又は「発表会ライブ」を重ねれば,レッスンと現場の中間に位置するトレーニングできる事に気付き「制度化」したものです。(注;サイト等には未発表)

とは言えKimball Piano Salon内では駄目で,どうしても現場(カフェ等)に出ないと理解できないスキルがあります。

それは「カフェやレストランの一員として仕事する」という意識です。

得てして音楽奏者は「カフェに出演する」という意識はあるにしろ,その立場はお店側と客の中間的な,悪く言えば「お金を払わず,カフェの仕事もしないで,好きな事をやっている居候」みたいなものに陥ります。

僕は「そうではない! ホールスタッフやキッチン同様,音楽奏者もカフェの一員なのですよ」と言い,そうでないヒトには出演をお願いしません。

勿論,ただ演奏すればお客がわっと入る様な有名人ならば話しは別ですが…。

最近の若い人達に接していて,一寸苦笑してしまうのは,仕事の事で訪れる際に,妙に堅い,と言いますか妙に「ビジネス」風に接する方が少なくない事です。

(「ビジネス」というのは千万円単位のお金で,億単位の売上をさす訳で,精々数万円のギャラのやり取りに「ビジネス」風なぞ不要で,「感覚」で「意気投合」し,「とりあえず始め」つつ「試行錯誤」できるよう「居酒屋ででも腹を割って話しあう」方が早いのですけどね…。)

問題は,「ビジネス風」は良いとして,殆どのヒトが「どういう経済利益を僕にもたらしてくれるのですか?」という問いに答えられない点です。

「素晴らしいピアノ演奏をします」

これは大変結構です。では「演奏するカフェやプロデュースする僕にどういう経済利益があるのですか?」という事を何も説明できない。これでは「ビジネス」とは言えません。

僕自身は音楽家も「ビジネス感覚」を有する事は大切だと思います。
ただ,それは「見積書〜請求書」でギャラのやり取りをする事では全くありません。

クライアントであるカフェなりホテルなりに対し,どういう経済的利益を与えれるのか?
を明確にできる事なのです。

最もシンプルなのは,有名演奏家であれば,演奏すればヒトが集まり,お店に対しての経済利益を与えれます。

しかし殆どの演奏者は逆で「お店が集めた客の前」で「自分の音楽を聴かせてあげる機会を持つ」というだけの話しなのです。

勿論,より良い演奏であらねばならない事は絶対条件です。

しかし厳密には「演奏」によって店の売上が上がるのか?或は客席の幾ばくかを潰し,ピアノを設置す程の価値があるのか?と聞かれると「さぁ」では困る訳ですね。

むしろ演奏自体の「経済効果」は説明できずとも,他の業務とも併せ,総体として「経済効果」を上げれる提案でも構わないのです。

とは言え,演奏者にそういう事を要求するのは酷かも知れませんね。

一つだけ要求する事は「演奏者はカフェやレストランの一員である」という意識を有する事です。

演奏者であれば良質な演奏が提供できねばなりません。加えて,

「一体,どんなメニューがあるのか?お店は何を売りたいのか?」 「ホールスタッフは何人いて,どれくらいのお客さんに接するのか?」 「お客さんの単価は平均幾らで,これを上げか,混雑時の客席の回転を高めるにはどうすべきか?」

等々に熟知しなければなりません。

要するに「演奏させて下さい。ギャラは四千円です」と言われても誰も相手にしませんが,「ギャラとして30万円下さい。その代わり30万円儲けさせます」といえば誰でも話しを聴きます。

とはいえ,所詮,ビジネスとてどうこうではなく,或は演奏会でもなく,カフェなりに来たお客さんが,飲み物やケーキ,食べ物に満足し,サービスに満足し,雰囲気である演奏に満足し,「これだったら2000円は安いなぁ」と感じて頂く事に努力しなければなりません。

それは演奏者が良い演奏を目指す事は当り前ですが,お店の業務の全てを知り,それに関心を持ち,相対して自分が何をすべきか?を見出した時に成立するという訳です。

というような事を「演奏実習」として学んで頂く訳です。

(つづく)

PS;リンクは上質なライブである「オスカー・ピーターソン/プリーズ・リクエスト」
We Get Requests

We Get Requests

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Universal UK
  • 発売日: 2009/11/06
  • メディア: CD



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ラウンジ・ミュージック専攻/演奏実習.MCのトレーニング [Lounge Music Project]

僕が主宰する音楽教室の「ラウンジ・ジャズ専攻(ピアノ/ボーカル)」で行われる「演奏実習」についてのお話の「つづき」をしましょう。

MCができるようになる;

演奏者として稼働するには「演奏ができる」だけでなく,パフォーマーとしての職能が必要となります。

僕はピアノ奏者なのでMC(お話)は基本的にしませんが,一,二曲の「弾き語り」を披露する事もあり,その時はマイクを握って少しお話します。

これがボーカリストだと,最初から最後迄,曲と曲の間にMCをする必要があり,ピアノ奏者とは比較できない程のMC力必要となります。。

MCは生まれつき上手な人もいれば,苦手という人もありますが,何れにせよトレーニングは必要ですし,それを専門にする学校(教室)もある訳ですから,理想的にはそういう所に通われれば良いと思います。

但し,話し好きだからと言って延々とマイクを握っている人もいますが,音楽を聴きに来た人には迷惑な話しでしょうし,時間の長短や上手下手ではなく,話しの中身,つまり「客席とのコミュニケーションする力」が問われます。

如何にして「心が届く」のか?

これは音楽奏者に限らず,セールスマンもしかりですが,自分は何だとか,この曲(商品)はどうだ,とかを延々と話して悦に入っている人は,「聞いてあげる方の苦労」を察して頂きたいものですね。(ヒトの事は言えないけれど…汗)

それで「MCの練習」ですが,「話し方」そのものはアナウンスの専門家にお任せするとして,「何を話すべきか?」についてトレーニングをします。

勿論「取りあえずステージに出て慣れる」というのはお客さんやお店に対し失礼ですから,僕の所のサロンで四人位集めて「勉強会」をします。

例えば,これから演奏する,という想定でMCをする。
その時に他の三人は徹底的に野次る。

A「皆さん,こんにちわ。私は××から参りました」
皆「だから,どうしてってんだ!」
A「これから三十分の私の歌で今宵をお楽しみ下さい」
皆「あんたの歌やと酒がまずうなるわい!」
皆「三十分もやるんかい」

等々。

安部譲二さんの本によれば,例えばテレビを観る時にCMの際,トイレなぞに行っては「良いチンピラ」とは言えず,CMに向かってイチャモンを付けて「トレーニング」するそうです。

同じ事をやる訳ですが,勿論,親しい者同士で「冗談」として笑える関係にある事に限りますが。とにかく真剣に野次る。その事で「自分でも面白い話しが,相手には無意味に過ぎない」事はよくあります。

「自分はどこから来た」よりも「あなたはどこから来ましたか?」の方がベターですが,尤も「なんで,そんな事,聞くねん!」という反応もあり難しい訳ですが…。

とにかく「笑顔で頷いてくれるお客様」ではなく「苦々しく文句を言う」か「そもそも無視する」客を相手に僕達は仕事する訳です。

お客さんから「話してみたい」と心を開いて頂くのは,勿論,性格や人格もありましょうが,「仕事」としての能力を磨かねばなりません。

僕もMCは下手でして,代わりにコミュニケーションの為に色々な努力はしますが,結局は「あなたの事を真剣に観る」という事が大切でしょう。そういう事は性格的にも苦手なのですが,できた時の喜びというものはレパートリーと同様に増えていきます。

という訳でMCについては「単に形式的に無意味な挨拶をしてないか?」「観客は声を出さないにしろ,会話が成立しているか?」という事をまずは教室内でトレーニングし,次に実際のステージで「実習」をして頂く,というシステムです。

では次回は「カフェ全体を観る」という事についてお話しましょう。(つづく)

PS;写真はトレーニングをするKimball Piano Salonの模擬ステージです。
piano.jpg

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ラウンジ・ミュージック専攻/演奏実習制度の主旨…ホテル等の現場経験を積む [Lounge Music Project]

「ラウンジ・ミュージック」専攻の「演奏実習」について
僕が主宰する大阪梅田「Kimball Piano Salon/音楽教室」は系列の「Lounge Music Project」による「ラウンジ・ミュージック」専攻が設けられ,希望する方に対し,提携するホテル等での「演奏実習」を行います。

今日は,この制度の趣旨についてお話しましょう。

「音楽教室」と「音楽事務所」は異なる組織です!

僕の教室は「入会すれば仕事が貰えます」と謳う音楽事務所系の教室ではなく,あくまで「良い演奏者を育成」するのが目的の「音楽教室(小さな学校)」です。

たまたま他から頼まれた仕事をお願いする事もあるし,又,業務として某大手音楽事務所と提携し,必要な人材を紹介していますが(或は事務所から仕事を貰っている,というべきか…)。

何れにせよ,仕事の斡旋料を取る事は法的にもできないませんが,「プロとして通用する人材育成」が「Lounge Music Project」の基本方針です。

とろこで「何故,演奏実習」制度を始めたか?という話しでしたね。

演奏実習制度を始めた理由;

一言に言って「教室内」だけでは学べない,「現場」経験でないと学べない事があるからです。

実際に僕が経験した話しなのですが,以前のボーカル科の生徒さんで,とてもマジメで,歌が上手な女性がいました。その方はミュージカル等の経験もあり,お話も上手で聡明な,ちょっと自慢の生徒さんでした。

それで止めとけばいいのに,つい変な贔屓心から,当時,僕がハウス・ピアニストだった或るカフェ・ラウンジに,勉強の為に何度が出演して頂いたのです。

とこが結果は最悪でした!

その人は歌唱自体は宜しいし,ルックスも充分,やる気もあって,ドレスなぞを着込んでステージに登りましたが,いかんせん「水商売的(?)」な感覚を必要とするMC(曲間の話し)の経験というか資質がなく,絶句するか,なんだが学芸会の司会のように感じになり,「カフェラウンジのジャズシンガー」という雰囲気とはかけ離れたものになりました。

勿論,お店側からNGが出ました。

対して,或る若い生徒さんですが,彼女はバーだったかバブだかでアルバイトしており,接客はお手のもの,ドレスの似合うルックスはさておき,屈託なくMCで客席を楽しませ「雰囲気」は最高。
しかし肝心の歌は未熟というものでした。

しかしお店側の評判は,上記のマジメ女性よりも数段上。本人も喜んでおりました。

つまり「音楽教室」として幾ら歌唱自体を教えても,「Lounge Music Project」でブレーヤー/シンガーとして仕事をお願いするとなれば,「雰囲気」や「客席コントロール」術なくしては使えない。

ならば「レッスン」ではないが,「職業訓練」として「ステージが務まるブレーヤー/シンガー」として育成すべき,ホテル等の現場をお借りして,「研修」をしよう,というのが,本「演奏実習」制度です。

ちなみに上記の「歌は下手だが雰囲気は良い」生徒さんですが,当初こそ店側から面白がられても,直ぐに「歌唱力のなさ」から飽きられてしまい,それを機会に発奮し,「マジメにレッスンに取組む」事を続けておられる(筈?)です。

ところで「ステージではどんな職能が必要とされるか?」については次回へ「続き」ます。
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音楽教室「ラウンジ・ジャズ」専攻 ピアノ&ボーカル・コース…大阪梅田 [Lounge Music Project]

こんにちわ。「ラウンジ・ミュージック」や「ボーカル・レッスン」についてランダムに書き連ねてましたが「元々は何の話しだったのか分らなくなった!」というお叱りを頂きました。

という訳で,今日は今迄の話しを整理し,元の「ラウンジ・ミュージックとは何か?」という事と,僕の教室の「ラウンジ・ジャズ」専攻につい話しを戻してみました。

***************
Lounge Music Projectについて

僕が主宰する「Kimball Piano Salon(大阪梅田)の音楽教室は「ラウンジ・ジャズ」のピアノとボーカルのコースを持ちます。
(他にクラシック系のピアノ/声楽/弦楽クラスもありますが…)。

Kimball Piano Salon http://www016.upp.so-net.ne.jp/kimball

「ラウンジ・ジャズ」という言葉は「ジャズ系ラウンジミュージック」の略で,誰かが使い始めかは不明ながら,何となく世間に広まった造語です。

この「ラウンジ・ジャズ」の研究,音楽企画,演奏者サポートや育成をするのが「Lounge Music Project(LMP)」です。

***********************************
ラウンジ・ジャズの音楽教室を大阪梅田にて開講!

「Kimball Piano Salon」はSalonやStudioという「場」のみを提供し,教室自体は例えば「Chemins de France」がテナントとして「フランス語教室」を運営されます。

音楽関係では系列の「Lounge Music Project(LMP)」が「ラウンジ・ジャズのピアノ/ボーカル教室」を運営しています。

LMPもKPSも僕が主宰し,勿体ぶって組織というか異なった名前を名乗る程ではもありませんが,より主旨を明確にする為,Lounge Music Projectという独立した組織名で運営します。

ところでLMPは,「ラウンジ・ジャズ」の振興とホテル等での演奏者派遣の業務を持ちます。

そして「ラウンジ・ジャズ」を下記の様に定義します。

1, 狭義の「ジャズ」。但し1950年代の「中間派」様式
2,「ジャズ・スタイル・ポピュラー」

いずれにせよ「ジャズ」ですが,敢えて「ラウンジ・ジャズ」という呼び方を使います。

**********
「ラウンジ・ジャズ」の定義

Lounge Music Project(LMP)では「ラウンジ・ジャズ」を次の三系統に分類します。

1, 1950年代の「中間派」ジャズ

日本では「ジャズ」=「Modern Jazz (1960年代以後のモード・ジャズ)」と指しますが,LMPではいわゆるジャズファンが注目しない1930年代から始まる「Swing Jazz」やそれを継承する「中間派」と呼ばれるジャズを研究課題とします。

中間派;
ピアノ/エロール・ガーナー,オスカー・ピーターソン,ジョージ・シアリング他
サックス/レスター・ヤング,コールマン・ホーキンズ他
ボーカル/ビリー・ホリデー他

1940年代頃迄の「Swing Jazz」は,ジュークボックスで聴かれる当時の「流行歌」音楽の一種という扱いにありました。対して1940年頃に勃興した「ビバップ」は急速で複雑なハーモナイズや即興を行い,一般的には「難解な音楽」でした。そして「中間派」は,文字通り,Swing Jazzの「流行歌」という枠組は維持しつつ,「ビバップ」のサウンドやフレーズを取入れます。

その事で斬新なハーモニーやフレーズは用いつつ,ハミングできるようにメロディーは維持し,しかし「ジャズの真髄」である「集団即興」は行いました。

(尚「ビバップ」研究として「バリー・ハリス・メソード」によるレッスンも行っています。又,1930年代から活躍しつつ音楽的に数十年先行した「アート・テイタム」研究を行います。)

2「Jazz Style Popular Music」;

この呼び方はジャズ教育家;稲森泰利先生の造語ですが,このスタイルの音楽は1950年代半ば以後に大きな市場を獲得した「流行歌(ポビュラー音楽)」になります。

1950年代半ばに勃興したR&Bやロックンロールは,1960年代には音楽市場の中心となりますが,'50年代には未だ「不良少年向けの音楽」として中心には位置しませんでした。

対して「Swing Jazz」は1930年代には既に市民権を得て,'50年代にはクラシック音楽同様に
「ソシアルな音楽」として米国社会で認知されていました。

つまりR&Bやロックンロール等の「不良向け音楽」でもなく,マニアックな「ビバップ」でもなく,ハリウッド映画のように「一般家庭で安心して楽しめる流行歌」として「Jazz Style Popular Music」は大きな市場を展開しました。

ところで「Jazz Style Popular」は下記の3種に分類できます。

a,1950年代当時の「流行歌(=ポピュラー音楽)」
 
・ナット・キング・コールやペギー・リー,ジョー・スタッフォード等の「流行歌」歌手。
・大手レコード会社による豪華なオーケストラ仕立てで大ヒットを狙う。 

b, ジャズ・アーティストによる「流行歌」演奏
 
・チャリー・パーカー(sax)やクリフォード・ブラウン(Tp)等のジャズメンや
 ビリー・ホリデーやカーメン・マックレー等ジャズ歌手 による「流行歌」演奏。

・「甘いストリングス伴奏」が入りジャズマニアではなく一般向けにレコード録音される。
・「ジャズの真髄=集団即興」を控え,歌謡性を追求する。
・商業主義的だが一流ジャズメン/歌手による演奏なので「高い芸術性」を有す。

c,ボールルーム音楽/社交ダンス場のBGM

・カーメン・キャバレロ(P)やマント・バーニー楽団等による演奏。
・時代を反映し「ピアノの超絶技法」や「豪華なオーケストラ」で魅せる。
・サウンドはa〜bと同様。

*******
Kimball Piano Salon音楽教室(大阪梅田)「ラウンジ・ジャズ」専攻について

ピアノ科;
Jazz Style Popular コース(下記2種のメソードより一種を選択)

A, Lee Evans Piano Education (Hal leonard)輸入楽譜
・練習曲;Jazz pizzazz/Jazzmatazz/Kid Stuff/Tickle the Ivories他
 ・作曲/移調;Composing at the Piano,Learn To Harmonize And Transpose At The Keyboard
・コード奏;Jazz Keyboard Harmony
・曲集;Lee Evans Arranges George Gershwin 他


B,稲森泰利著(中央アート出版);
 編曲「ポピュラーピアノ奏法」3〜5 又は「リードシート奏法1〜2」
理論「ポビュラーピアノ奏法」1〜2
和声「リードシート奏法3」「ジャズピアノ・ニュー・スタンダード Vol.1」
曲集「ポピュラーピアノソロ」「ジャズ・ピアノ・スタンダード」

Jazz Piano コース;
練習曲「オスカー・ピーターソン著For Young Pianist」「Canadian suits」他
教本「ジャズ・ピアノ・ソロ・コンセプト」&「ジャズ・ピアノ ヴォイシング・コンセプト」
「マーク・レヴィン/ザ・ジャズ・ピアノ・ブック&ジャズ・ピアニストのための ドロップ 
2 ヴォイシング・テクニック」
曲集「ジャズ・ピアノ スタンダード曲集 1(ATN出版)」
  「Oscar Peterson Originals, 2nd Edition 」


Vocal 科
教本「バークリー/コンテンポラリー・シンガーのためのヴォーカル・ワークアウト」
曲集「Hit's of the '70s - Pro Vocal Women's Edition Vol.32」
  「Billie Holiday - Pro Vocal Women's Edition Vol.33」
  「Jazz Standards - For Female Singers」他
弾き語り「Piano for Singers」 

詳しくはサイトをご覧下さい。

PS;リンクはお勧めのピアノ教本「ソロピアノコンセプト」
ジャズピアノソロコンセプト

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  • 出版社/メーカー: エー・ティ・エヌ
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「愛情物語」をEデューチンとCキャバレロで聴き比べ/ラウンジミュージック講座6-2 [Lounge Music Project]

「ラウンジミュージック」ピアニストの雄, カーメン・キャバレロの師匠格が,日本では殆ど知られていないが国際的には有名なエディ・デューチンである事は前回お話しました。

いわゆる「キャバレロ・スタイル(奏法/編曲法)の根幹はデューチンが創ったものであった,という点もお話しました。

ではキャバレロとデューチンのスタイルはどう違うのか?

これは,あまり専門的な話しは文章では伝え難いので今回はパスするとして(やがて僕がピアノ弾きつつ説明する映像を公開します),大雑把にいえば「ピアノ自体は,デューチンもキャバレロも同じ」と言えます。

敢えて言えば,デューチンが控えめに使った「決め技」をキャバレロは連発する,という事と,キャバレロは空間に隙間を作らず,音で埋め尽くしたがる,という違いはあります。しかし基本的には同じでしょぅ。

むしろ違いは1930〜40年代に活躍してデューチンと,デューチンと入れ替わるように1940年代にデビューし,1956年の映画「愛情物語」の大ヒットでスターとしての活躍を1950〜70年代に行ったキャバレロとでは,「オーケストラやバントの伴奏」がかなり異なる点てを上げれます。

デューチンは1920年代頃から流行り始めた「ラグタイム」や「ブキブキ」等のオールドスタイルや1930年式の「スウィング」スタイルを用います。

対してキャバレロは戦前の「スウィング」も使えば,50年代の「ビ・バップ」のスタイルを使い,更に「ラテン」や後年は「ポップス風ビート」迄を用います。

とはいえ夫々の「全盛期」としてデューチンは「1930年代のスウィング」,キャバレロは「1950年代のビ・バップ」を基盤とします。

実は「スウィング」の方が伴奏バンドによる「リズムの突き上げむが強く,そこにピアノをからめいはまうのがデューチン楽団です。

対してキャバレロは1940年以後「バップ」様式が用いられ,ドラムやベース等によるリズムの突き上げは大きなく,曲線的で柔らかいものとなります。ピアノ自体は「ジャズ」だと,ドラムやベースのリズムに突き刺さるようにリズムを明確にしますが,キャバレロの場合は,アルペジオ等を使い,音数は多いもの,大きなウネリを創るに留めます。

僕は二人の違いとして気になったのは,編曲的な部分でなく,「表現」が異なる,と思いました。

以前,聴いて頂きましたが,再びキャバレロの演奏を聴いて頂きます。

まず映画「愛情物語」のサントラ版による「to Love again」です。

http://youtu.be/AukVGIL0QCw

割合に控えめというか,ピアノ技法も全開ではなく,華麗な部分は局所に留まります。

次は後年に録音されたキャバレロ自身のアルバムとして創られたものです。

http://youtu.be/s7mhWMC0QKs

実は,これこそがキャバレロの代表的演奏といえる,華麗な演奏と豪華なオーケストラを伴うものです。緊張感を伴う,迫ってくるような演奏です。確かにキャバレロのベスト演奏の一つといえましょう。

対してデューチン自身が録音したもので,勿論「愛情物語」という映画ができる前で「My Twilight Dream」というタイトルになっています。

http://youtu.be/2LR_jqS2A_Q

如何ですか?キャバレロと比べると控えめで,良き悪しきはともかくキャバレロのサントラ版に近い演奏といえます。

ついでに,もう一つ聴いて頂きましょう。

キャバレロが70年代に来日した際のコンサートの映像です。

http://youtu.be/PkZ5pSNV79E

相変わらず迫ってくるものはありますが,正直な所,技法的にはかなり衰えたな,と感じます。
尤も,若い時の録音や映像は,かなりの編集が入っているだろうから,そのまま信じる訳にはいきませんが…。又,映像でみていても,日本にあったスタインウェイの調整や整音が悪く,いかにも弾き難そうだし,音も伸びず,観ていて気の毒ですから,キャバレロとしては不本意な演奏かも知れません。

それにしてもピアニストとしては,そう高齢な訳でもなく,別に引退してた訳でもないのに,技術的に荒れたように思えます。

想像ですが,1950年代にスターとなり,クラシックの当時のスーハースター,ヴアン・クライバーンと同様に,「超絶技法」で弾きまくり,観客を圧倒する,という立場を余儀なくされてしまった事で,かえって手を痛めたのではないか,と。

1950年代の米国というのは,想像を絶するような巨大な力を持つ世界一の大国でした。
(当時は米国とソ連こそが世界を分割する大国でした。)

巨大な経済力を背景に,政治的にも世界一巨大,科学技術や工業生産でもとんでもなく巨大でした。

比喩的な話しですが,当時,世界一の高級車とは米国のキャデラックであり,ドイツのベンツといえどSクラスといえどキャデラックのV12エンジンの精々半分程度のパワーしかなく,かろうじて輸出できた日本のクラウンなぞ,パワーがなさ過ぎて「米国の高速道路で合流できず,一日中,入口に留っている」と揶揄されたいわば軽自動車扱いでした。

クルマの出力イコール国力とは言えませんが,工業生産力のバロメーターといえなくもなく,イメージとしては米国の半分位がドイツ,日本は一割もない,という所でした。

正に「強いアメリカを象徴するのがヴァン・クライバーンであり,カーメン・キャバレロであった訳ですが,1960年代に入り,米国がベトナム戦争で負け始め,「強いアメリカ」という価値観自体が崩壊し始めると,クライバーンやキャバレロ迄は失速し始めます。

これも蛇足ですが,クライバーンと同時期に全米デビューしたクラシックのピアニスト,グレン・グールドや,ピル・エバンスを配した柔らかいジャズを創り始めたマイルス・デイビスは,「強いアメリカ」と反する「内向的な心の世界」を表現します。

話しを戻してエディ・デューチンのピアノですが,1930年代という時代ではありますが,さして「強いアメリカ」という威圧感は感じられず,グレン・グールドやマイルス・デイビスのような「内省的な表現」に向かいます。

実は「スゥイング・ジャズ」で大成功したグレン・ミラーと同じ頃にエディ・デューチンはなくなりますが,グレン・ミラーは本人こそ亡くなれどバンドは残り,戦後の進駐軍と共に日本に乗り込み,日本人の心をとらえます。

対してデューチンは進駐軍が普及させたような気配がありません。

これも想像に過ぎませんが,グレン・ミラーは軍楽隊を兼ねていた訳で,いわば「繊維高揚」バンドであったに対し,エディ・デューチンは,なんだが戦争するのが嫌になるような,ゆったりした,耽美的な音楽です。

そういうのは戦中の「戦意高揚」にも向かねば,戦後の「占領推進」にも向かず,或は,キャバレロが担わされたような「強いアメリカのシンボル」的役割にも不向きです。

でも,それ故に,デューチンの音楽は今の時代にぴったり来ると思いませんか?
The Eddy Duchin Story/Eddy Duchin Remembered

The Eddy Duchin Story/Eddy Duchin Remembered

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  • 出版社/メーカー: Fine & Mellow
  • 発売日: 2007/11/05
  • メディア: CD



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スゥイングジャズ・スタイルのラウンジミュージックを展開します! [Lounge Music Project]

カーメン・キャバレロが音楽を担当した「愛情物語」の実在の主人公,エディ・デューチンの音楽を知った事で「1930年代のスゥィング・ジャズ・スタイルのラウンジミュージック」という手もあるのだが,と発想を得ました。

僕は大阪梅田にて「ラウンジ・ミュージック・プロジェクト(LMP)」と「チャールストン倶楽部」という集団を主宰しています。

前者はホテル等の音楽企画をするいわば「音楽事務所」であり,後者は「カフェ開業」の準備を進める「1920〜40年代の音楽文化ファン」コミュニティーです。

両者は業務が異なりますが,取扱う音楽志向も少し異なります。

「 Lounge Music project」では 「1950〜60年代のラウンジミュージック」を,
「チャールストン倶楽部」では「1920〜40年代のラグタイム〜スウィング」を志向します。

その他,僕は「Kimball Piano Salon」の音楽教室では50〜60年代の「モダンジャズ」をお教えし,自身の活動として「クラブ・ジャズ」も'90年代半ばより取組んでいました。

つまりは「ジャズ」と名がつけば何でもかんでも手を出す,というか,自習や人にレッスンする必然から古今のジャズに関わってきた訳です。

但し,最近に至り,何でもかんでもやる,というのが億劫というか物理的に難しくなってきました。

考えてみれば,音大生時分から始めたジャズピアノとは30年も関わっている訳ですが,オールマイティにやっていた訳でなく,最初の10年位はキース・ジャレットの物真似風('70年代式),次の10年は巡り会えた塩沢修三先生や稲森泰利先生のメソードでビル・エバンス('60年代式)な独学し漸く確証を得ると共に,演奏の仕事としてはデジタル楽器を駆使した「ニューエイジ・ミュージック」に関わりました。

この10年は生ピアノに回帰し,且,仕事上の必要もあり「1950年代の音楽」=オスカー・ピーターソンやバリー・ハリスのメソード('50年代式)の習得を目指しつつ,エロール・ガーナーや「ラウンジミュージック」のカーメン・キャバレロ的な演奏を生業としました。

どういう訳か段々と古いジャズに戻って行きましたが,この一,二年は1920年代の「ニューオリンズ・ジャズ」や'30年代の「スゥイング・ジャズ」が好く思えてきて「チャールストン倶楽部」なるコミュニティーを主宰しました。

尤も「チャールストン倶楽部」的な「クラシック・ジャズ」への関心は,自発的なものでなく,市場のニーズがきっかけです。

僕自身は1960年代の生まれですが,'50年代風の物が好きで,例えばカフェならばスタバ,ファッションならばGAPが「私のお気に入り」でした。

そもそも日本の「ジャズファン」は,古くて1940年代の「ビ・バップ」,中心は'50〜60年代ジャズとなり,戦前の「スゥイング」は疎い,という人が少なくありません。

僕自身この十年前迄は'30年代の「スゥイング」は殆ど聴きませんでしたし,20年代の「ラグタイム」なぞ人名すら知りませんでした。

どうも戦前の「スゥイング」以前と,戦後の「ビ・バップ」以後てはファン層が違う,というか,端的には「ジャズ・ファン」にとって'30年代のベニー・グッドマンやユービー・ブレイクは「ジャズ」ではなかった訳です。

又,日本で「ジャズ教育」は,端的には日本人として二人目の米国バークリー音楽院に留学者となる渡辺貞男氏が,1970年に持ち帰った「バークリーシステム」の基礎による名著「Jazz Study」を「ジャズ理論」の基盤とします。

僕が私淑した坂本輝,藤井貞泰,稲森泰利各先生は理論的根幹を恐らく「jazz Study」に置かれているかと思います。

その事でビル・エバンスやウィントン・ケリー,チック・コリア等の60年代以後のジャズ・ピアノの読解が容易になります。

だから1950年代以後の「モダン・ジャズ」や「Jazz Study」的な理論体系を僕自身の拠り所としていました。

ところが(たまたまかも知れませんが)僕の周辺の若者に試聴させると,50年代以後の「モダンジャズ」より,ルイ・アームストロングやアート・テイタムみたない「クラシック・ジャズ」の方がいい,というのです。

何故,「クラシック・ジャズ」を好むのか考えた所,思い当たる点として,実は今時のブティックやカフェの流行が,1920〜30年代風のインテリアになっているからかな,と。

僕のスタジオの近くにある「Nu茶屋町+」あたりはいかにも「1920〜30年代」風のインテリアです。残念な事に店内BGMは,「モダン・ジャズ」が流れている事が少なくなく,これを「クラシック・ジャズ」に替えると雰囲気が更によくなるのですが…。

そんな訳で「クラシック・ジャズ」へのニーズが高まりつつあった訳ですが,「チャールストン倶楽部」カフェみたいな予測ではワイワイガヤガヤした「西洋居酒屋」風の空間は良いとして,ホテル関係では「クラシック・ジャズ」はにぎやか過ぎるかな,と思っていました。

とろこがエディー・デューチンの録音を聴くと,「スゥィング」を基調に「ブキブキ」や「チャールストン」「フォックス・トロット」等の1920〜40年の「クラシック・ジャズ」を基調にホテルで使える「ラウンジミュージック」しています。

つまり「エディ・デューチン・スタイルのラウンジミュージック」を核とすれば,「チャールストン倶楽部」で推進している「クラシックジャズ」を「ラウンジミュージックプロジェクト」に転用し,両者の統合も可能となります。

という訳でして,スゥイング・ジャズ・スタイルのラウンジミュージックに取組みたいと思います。






逆に「愛情物語」の音楽は,キャパレロのピアノ自体は1930〜40年当時のデューチンとほぼ同じという事は分りましたが,伴奏のリズムは1930年代当時には存在しなかった「ビ・バップ」系であり間違っている訳です。

僕がデューチンの音楽自体には感動しつつ,逆に映画「愛情物語」に物足りなさを感じるのは,そもそも1930年代に,どうやって,ああいうスタイルの音楽を生み出しのか?という事がまるで描かれていない点が一つ。

もう一つは,ここがカーメン・キャバレロと違う所ですが,1920〜30年代のジャズ(当時は「ジャズ」とは呼びませんが)の巨人,ファッツ・ウォーラーや

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映画「愛情物語」の主人公/エディ・デューティンは素晴らしいラウンジピアニストだ! [Lounge Music Project]

ラウンジミュージック講座/6,愛情物語の主人公;エディ・デューチンのピアノ
映画「愛情物語」の実在の主人公であるピアニスト,エディ・デューチンを知っていますか?

1930〜40年代に活躍した「ラウンジミュージック」のピアニストで,映画の演奏はカーメン・キャバレロがを担当しています。

最近迄,エディ・デューチンへの注意を僕は払って来ませんでした。

映画「愛情物語」自体,特に好ではない事と,に良いとも思わなかったし,キャバレロの演奏は良いとして,それと実在のデューチンの演奏は関係ないだろう,と思ってたからです。

関係ない,というのは,クラシックの場合,例えばショパンの曲演奏は,表現は違うにしろ,1930年代と'50年代とで極端には変わりません。

ところがジャズの場合,1930年代のジャズと'50年代ではクラシックの「古典派」と「ロマン派」程異なり,かっては用いられていなかった和音やフレーズが新しいものには用いられます。

即デューチンの活躍した1930〜'40年代には「カーメン・キャバレ・スタイル」は存在しない訳で,それだけでデューチンの音楽とは違うと思ってました。

というかキャバレロの演奏は良いとして,デューチンというのは「若くして死んだ」という事以外に「売り」がない普通のピアニストだろう位に思ってました。,'

ところがYou-Tubeでデューチンの演奏を観て僕は驚愕してしまいました。

僕が「カーメン・キャバレロ・スタイル」と思っていたフレーズや編曲法の殆どがデューチンの演奏に登場するのです!

つまり「キャバレロ・スタイル」ではなく「デューチン・スタイル」だった訳です!

まずはキャバレロとデューチンを聴き比べてみましょう。

まずはキャバレロから;
1,サントラ     http://youtu.be/FuX3ssL9aKM
2,独立レコード   http://youtu.be/s7mhWMC0QKs

デューチン http://youtu.be/2LR_jqS2A_Q

1,サントラはショパンの原曲にほぼ近く,2のレコード版こそが正に「カーメン・キャバレロ・スタイル」なのですが,デューチンの演奏を聴くと,ピアノそのものはキャバレロと大して違わない編曲がなされています。

僕自身は,ホテル等で演奏する際には,プロモーターに言わせると「キャバレロ・スタイル」風らしいしですし(全然違いますけど),初歩的な事は自分の教室で教え,キャバレロの奏法(編曲)についても研究しています。

キャバレロや「ラウンジミュージック」について専門的知識があるつもりでしたが,不覚にもエディ・デューチンについて全く認識していませんでした。

つまりキャバレロのスタイルはデューチンが創ったものだと,という事を知らなかった次第で,デューチンの演奏を聴いて冷汗が出ました。

まぁ,私淑した師匠方もデューチンをご存知なかったし,僕の周囲の「マニア(?)」も知らなかった訳で,日本では殆ど知られてないから,僕が知らなくても致し方ない,と言い訳できなくもないのですが(笑)。

但し,英米人で「ラウンジミュージック」のピアノに関わる人は,割合,知っているようです。

考えてみれば映画「愛情物語」という邦題が宜しくなく,原題の「Eddy Dutin Story」そのままに「エディ・デューティ物語」と訳せば印象に残つたかと。

尤もベニー・グッドマンと違い,戦前になくなった地味な「ラウンジミュージックのピアニスト」なぞ,当時の日本では知られてない訳で,「愛情物語」と付けなければ映画そのものがヒットしかなったろうから致し方ないのですが…。

という訳で俄にエディ・デューティンの事が気になり始めました。

よって予定(そんなものはないけれども…笑)変更し,エディ・デューティンについて連載します。

エディ・デューティン自身も事もお話したいのですが,デューティンに影響しただろう1920〜40年代のジャズやクラシックの音楽家を語れば,「ラウンジミュージック」についての洞察が相当に深まる,と思えるからです。

カーメン・キャバレロの音楽自体は大変に素晴らしいですが,それを真似た,しかし似て非なるものを更に摸倣したような「ポピュラーピアノ」奏者が少なくないのは誠に困った事です。

映画「愛情物語」でのデューティンは,様々な幸運をものにして成功する,という事になっていますが,音楽的な部分では,一体何を聴き,何に影響し,どう努力したのか?という事は殆ど描かれていません。

金持令嬢や愛息との交歓も確かに感動的ですが,僕のような音楽関係者としては,例えば映画「レイ」の如く「レイ・チャールズがどうやって自分の音楽スタイルを築いたのか」を描いて欲しかったですね。

ならば,僕自身の見方でもって,デューテインの音楽人生を解析しましょう,という心づもりです。

PS;宣伝/ 僕が主宰する大阪梅田にある「Kimball Piano Salon」では「ラウンジミュージック」のピアノ科とボーカル科の11月生を募集します。ご興味のある方はサイトをご覧下さい。

http://www016.upp.so-net.ne.jp/kimball
(つづく)
Dancing With Duchin

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